こんにちは。心理カウンセラーのおとうふです。
今回のテーマは、「ADHDの人が苦手としている特性7選」です。
あなたはこんなことがありませんか?
- 他の人が普通にできていることが自分にはうまくできない。
- 人と比べて落ち込んでしまう。
- 毎日が一生懸命で、ふとした時にどっと疲れる。
もしかしたらこれが当てはまる場合、ADHDの傾向があるかもしれません。
あなたが健康であればいいんですが、つらい日々が続くと、ある日ガタッと体調を崩してしまうこともありますから、何か対策が取れるといいと思います。
この記事を読むと、日々なんとなくうまくいかないことの原因が明確になります。
原因によって対策は変わるので苦手な原因に対策をして、生きやすさや働きやすさにつながるとうれしいです。
また、今回の記事の内容はこちらから動画で視聴することも可能です。
是非ご覧になってくださいね。
おとうふメンタル相談室 チャンネルページはこちら
https://www.youtube.com/@otofu_mental/videos
Contents
ADHDの特徴 苦手な特性1:複数のものを同時並行すること
1つ目のを苦手なことは、 複数のものを同時並行すること です。
これはワーキングメモリが関与していると考えられます。
ワーキングメモリとは、情報を一時保管・処理・判断する脳の機能のこと です。
例えば電話応対も、複数のものの同時並行と言えます。
電話応対は相手の名前・会社名・要件・取次相手など複数の情報を一時保管する必要がありますし、それらをしながらメモも取る、という処理もしなければいけません。
この同時並行ができないことで、聞いているのに誰かからの電話が抜けてしまうなどのミスが起きてしまいます。
ADHDの特徴 苦手な特性2:人の話を聞くこと
2つ目は、 人の話を聞くことが苦手 です。
これはADHDの特性の中でも不注意の特性が関与しています。
ADHDの中でも不注意の傾向があると、 人の話を聞いているときでも別のことを考えてしまいます。
例えば、会社の社内研修や会議のときに、次のようなことを考えてしまいます。

- 夕方から上司に今月の報告をするけど大丈夫かなぁ・・・
- 怒られないかなぁ・・・
- 不安だなぁ・・・
また、会議のような場面だと・・・

- さっき言ってた意味ってどういうことなのかなぁ・・・?
- Yシャツのすそが出てるなぁ!
- あれ?あの漢字間違えてない?
上記のように過ぎたことを考えたり、さほど重要ではない部分に意識がいってしまいます。
この影響で話を聞き逃してしまい、結果的に指示されたことと別のことをしてしまうなどのミスが発生することがあります。
ADHDの特徴 苦手な特性3:集中すること
3つ目は、 集中することが苦手 です。
こちらも不注意の特性が関与しています。
ADHDの中でも不注意の傾向があると、 環境により集中するのが難しくなります。
集中するのが難しい環境とは、例えば次のようなものです。
- 人の出入りが激しい環境
- 電話の音や同僚がおしゃべりしているなど、音がうるさい環境
- 特に興味のない単調なことを繰り返さなければいけない環境
出入りが激しかったり、音がうるさいと注意がそちらの方向に向いてしまいます。
逆に静かであっても、単調のことの繰り返しだと飽きてしまい、集中できなくなることもあります。
ADHDの特徴 苦手な特性4:適度に休むこと
4つ目は、 集中しすぎてしまい、適度に休むことが苦手 です。
こちらも不注意の特性が関与しています。
先ほどの集中するのが難しいとは真逆で、 集中し過ぎてしまうことがあるんですね。
これは過集中と呼ばれる、過剰に集中しすぎる状態のことです。
集中できるならいいじゃんと思う人もいるかもしれません。
でもこれには困ったことがあります。
何か作業しているときでも、合間に休憩を挟んだりとか、飲み物を飲んだりするのが一般的だと思います。
しかし過集中になると、時が過ぎるのも忘れて取り組んだり、集中が切れた時に一気にその疲労感を感じ始めるということが起きるんですね。
あなたはいかがでしょうか?
ADHDの特徴 苦手な特性5:期日を守ること
5つ目の苦手なことは、 期日を守ることが苦手 です。
これは様々な特性が原因と考えられますが、不注意やスケジュール管理の苦手さが主に関与しているんじゃないかなと考えられます。
なぜ期日を守れないのか。
原因を一つ挙げるなら、スケジュール管理の苦手さの中でも、 所要時間を見積もることができない というのがあります。
通常であれば初めてやる業務であっても、

だいたい60分くらいでできるかな!
と時間を見積り、その上で「じゃあ何時からこれを始めよう」と考えることができるかなと思います。
しかし、ADHDの時間の見積もりの苦手さがあると「この業務は何分必要なのか」というのがわからず、わからないから他の業務を行い、その間に時間が過ぎていってしまって、結果として期日が過ぎてしまうということにつながってしまうんですね。
ADHDの特徴 苦手な特性6:手先の細かい動きを求められること
6つ目の苦手なことは、 手先の細かい動きを求められることが苦手 です。
これは協応動作と呼ばれるものの苦手さが関係しています。
協応動作とは、右手と左手、目と口、口と手など、複数の器官や機能を使いつつ、全体の調和をとること です。
例えばハサミやコンパスを使う、封入するといった動きは、左右の手の動きや力加減などが違いますよね。
こういった別々の動きや指先の細かい動作がうまく連動されなくて、切り口や線や折り目が曲がってしまうといったミスをしてしまうことにつながってしまいます。
ADHDの特徴 苦手な特性7:片づけること
7つ目の苦手なことは、 片付けること です。
片付けが苦手な場合、いくつか原因があるのですが、その内の1つとして、 空間認識能力が苦手 なパターンというのがあります。
空間認識能力とは、ものの形や位置、大きさを瞬時に把握する能力です。
空間認識が苦手なことでよく言われるのは、地図が読めないということですね。
地図が読めない、道に迷いやすいのも空間認識が苦手な人の特徴です。
空間認識が苦手なことによって、片付けるものと片付ける場所が適切かどうかを把握しづらくなってしまいます。
片付けたはずなんだけどスッキリしなかったり、配置がしっくりこないなぁなんてことになるなんていうこともあります。
あなたのお部屋はどうでしょうか?
まとめ
それではまとめです。
ADHDの人が苦手としている特性7選。
- 複数のものを同時並行することが苦手
ワーキングメモリという、情報を一時保管・処理・判断する脳機能の苦手さにより、電話を聞きながらメモを取るなどの同時並行ができない。 - 人の話を聞くことが苦手
不注意の特性により、別のことが気にかかってしまう。 - 集中することが苦手
人の出入りが激しい、電話音が聞こえるなどの環境要因によって注意が向いてしまう。 - 集中しすぎて適度に休めない
集中しているものにだけ注意が行き、周りへの注意が向かなくなってしまい、気づけば時間が過ぎてしまう。 - 期日を守ることが苦手
スケジュールの管理や時間を見積もることが苦手で、期日ぎりぎりだったり過ぎてしまったりしてしまう。 - 手先の細かい動きが求められることが苦手
協応動作の苦手さや手先の細かい動き、力加減などが苦手。 - 片付けることが苦手
物の形や位置、大きさを瞬時に把握する空間認識が苦手で、地図が読めなかったり、何をどこに置くと良いかなどの判断が難しかったりする。
いかがでしたでしょうか。当てはまるものはありましたか?
今回紹介した苦手項目とその原因となる特性は、あくまでも一例です。
発達障害は、人によって得意なことと苦手なことの落差は異なります。
同時並行はできるけど、部屋の片付けは苦手といったことももちろんあります。
あなた自身は何が苦手なのか、自分自身を理解して、それに合わせた対処方法が見つかることを願っています。
おとうふメンタル相談室 その他の記事はこちら
https://office-aria.com/sitemap/