こんにちは。
心理カウンセラーのおとうふです。
今回は、ADHDセルフチェック18問についてお話しします。
まずはじめに、ADHD(注意欠如・多動性障害)についてのお話です。
ADHDの特性は大きく3つあり、不注意・多動性・衝動性に関して苦手さがあると言われています。
発達障害は先天的な脳機能の障害 なので、特性の症状が出るのは幼少の頃からです。
しかし、苦手さにはばらつきがあるため、人によっては10代で気づかず、働くようになってから苦手さが目立つようになり、ADHDの診断がつく「大人の発達障害」という方も増えてきています。
発達障害の割合については、様々な数値が出されています。 大人の発達障害については、成人の総人口のうち、3~4%程度 であると言われていることが多いです。また、2011年2月に1148人の成人に行われた、あるアンケートの結果によると、発達障害の特性の傾向が見られる人は8.8%になったというものもあります。
発達障害の特性は人により様々ですが、コミュニケーションが苦手だったり、働きづらさや生きづらさを感じることもあると思います。
そこで 大切なのは、障害の有無に関わらず、自分自身にはどんな特性や傾向があり、どのように気をつけていけばいいかという自己理解をしていくこと です。
自己理解をした上で対策することができれば、少しずつ状況は改善していきます。
今回のチェックリストで、自分はどういったことが苦手なのかを確認していってください。
また、今回の記事の内容はこちらで動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。
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Contents
大人の発達障害 チェックリスト
それでは18問のチェックリストを行っていきましょう。
不注意に関するチェックが9問、衝動性・多動性に関するチェックが9問です。
不注意の特性 チェックリスト
まずは不注意の特性に関するチェックです。
当てはまるものを数えていってください。
- 集中を続けるのが難しい
- 人に話を聞いていないと言われることがよくある
- ちょっとしたケアレスミスが多い
- 先延ばしにしてしまうことが多い
- 精神的な努力を継続することが苦手
- 物事を順序立てて行うのが苦手
- 物をよく失くす
- 動くものや音に対して注意が向いてしまう
- 毎日することでも忘れてしまうときがある
いかがでしょうか?
9問中6問にチェックがつくと、不注意の傾向が強いようです。
多動性・衝動性の特性 チェックリスト
次に、多動性・衝動性の特性のチェックです。
当てはまるものを数えていってください。
- じっと座っていることが苦手で、そわそわと手足を動かしてしまう
- じっと立つことが苦手で、歩き回ったり、体を動かしたりしてしまう
- やってはいけないこととわかっていても、行動してしまうときがある
- 自分が好きな話だと話し続けたり、早口になったりする
- 思いついたことが口に出てしまう
- ゆっくり休むことができない
- 順番待ちができない
- 質問をされている途中でかぶせるように答えるときがある
- 後先考えずに行動してしまう
いかがでしょうか?
9問中6問にチェックがつくと、多動性・衝動性の傾向が強いようです。
以上がチェックリストとなります。
不注意特性で6問以上、多動性・衝動性特性で6問以上のチェックが入ると、大人の発達障害の可能性があるかもしれませんが、これは診断ではありません。
気になるという方は、精神科や心療内科の医師に相談をしてください。
発達障害かもしれないと思ったときに、考えてみてほしいこと
それでは最後に、自分が発達障害かもしれないと思ったときに考えてみてほしいことをお伝えしていきます。
苦手なことを知り、対策を立てる
1つ目は、苦手なことを知って、対策を立てていくことが重要ということです。
人には誰でも得意なこともあれば、苦手なこともあります。
発達障害かもしれないと思うということは、何となくうまくできていないと感じることが多いんだと思います。
そこで、まずは何が得意で何が苦手なのかという 自己理解をすることが大切 です。
次に、自己理解の中で苦手なことに対しては、 どうすればうまくいくかの視点で改善策 を考えます。苦手なことを苦手なままにしていると、うまくいかない状態が続きます。なので、苦手なことを少しでもできるようになっていくために、何か工夫ができないかということを考えていきましょう。
最後に 工夫の成果を振り返ること です。
工夫を考えてやってみても、その結果、どういう効果があったかを振り返らないと、効果があるかないかがわかりません。いつ・どこで・何を・どのようにしたら・どのような結果になったか。これを振り返った上で、今後も継続するのか、それとも別の方法を試すのかを検討できるといいと思います。
一緒に働く人との相互理解を図る
2つ目は、一緒に働く人との相互理解を図ることです。
これをしていくことが、得意を生かしながら働くことに繋がります。
先ほど、人それぞれに得意と苦手があるとお話ししましたが、できる人にとって、できない人がどうしてできないのかというのは、わからないと思います。
逆にできない人にとっては、できる人がなぜできるのかがわからないでしょう。
これは話し合わないと、お互いにわかりません。お互いのことがわからないから、「普通はできるから、あなたもやってよ」というふうになってしまうと思います。
そこで、 あなたの得意と苦手を周囲の人にわかってもらうための話し合い をおすすめします。
ただし、一方的に
というのはNGです。苦手だからやらないというのが許されると、仕事にならなくなってしまいます。
なので、 苦手には対策を立てながら工夫しているという姿勢も伝えることが大切 です。こうすることで、相手にも努力していることが伝わりやすくなると思います。
まとめ
それでは今回のまとめです。
今回はADHDセルフチェック18問をお伝えしました。
不注意のチェックを9問、多動性・衝動性のチェックを9問、 どちらも6問以上チェックがつくと、大人の発達障害である可能性 をお伝えしました。
そして、発達障害かもしれないと思ったときには、まず 得意と苦手を知り、苦手には対策を立てること 。 一緒に働く人とコミュニケーションをとり、相互理解をしていくことが大切 であることをお伝えしました。
この他にも、発達障害や心理学に関する記事を紹介しています。是非そちらもあわせて読んでみてくださいね。
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私はこれが得意だからやります。
でも、これは苦手だからやりません。