【ADHD】話し方に出る特徴13選 前編|大人の発達障害

こんにちは。
今回は、ADHDの話し方に出る特徴13選というテーマで、前編と後編に分けてお伝えします。

なぜかわからないけど、普段会話をしているときに、自分が話しかけると、相手を怒らせてしまう・・・

と思ったことはありませんか?
また、

  • この人、何だか話がかみ合わないな・・・
  • 会話がちょっとずれてる・・・
  • もしかしてADHDなのかな・・・

と思う人が、職場にいると感じている人もいるかもしれません。

発達障害の中でも、 ADHDは子どもで20人に1人、大人だと40人に1人いるとも言われています。
しかし、全員に診断がついているわけではないので、本人も周囲の人も何となく違うと感じながら過ごしているということもあるでしょう。

自他ともに何となく違うと感じている状態が長く続くと、お互いにストレスがかかり、いじめやうつ病など二次障害に繋がってしまうことがあります。

そこで今回は、ADHDの話し方に出る特徴13選というテーマでお話しします。この記事を読むと、会話の中でADHDの人の特徴がどのような人かがわかります。
前編で7個、後編で6個を紹介しますので、自分自身や職場の人の傾向を知ることに繋がると嬉しいです。
ぜひ最後まで見ていってください。

また、今回の記事の内容はこちらで動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。

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ADHD 話し方の特徴1:主語がない

1つ目は、 主語がない ということです。

よく日本語は主語が省略されると言われていますが、ADHDの人の中には、それが顕著に出ている人もいます。

例えば、Aさんが「明日の午後1時、会議室を使わせてください。」と言ったとします。こう聞くと、Aさんが会議室を使うと思うんじゃないでしょうか?
しかし実際には、荷物を置くだけだったとか、別の人が使う予定で言っていたということがあります。

ADHDの人には多動性という特性があるんですが、その中でも、 思考が多動する傾向 がある人がいます。
これは頭の中でいろいろなことが次々と考えられてくるという傾向です。

しかし 一方で、相手の気持ちがわかりにくいという特性があったりもします ので、その影響でどこまで説明すれば伝わるのかがわからず、言葉足らずになってしまったり、逆にすごく長く説明してしまうということが起きたりもします。

ADHD 話し方の特徴2:一方的に話し続ける

2つ目は、 一方的に話し続ける です。

よく「会話はキャッチボールだ」と言われますが、 ADHDの方との会話の場合、キャッチボールにすらなっていないということがあります。 まるでピッチャーとキャッチャーのような関係で、ひたすらボールを投げ続けられるような感じです。

こちらは以前にツイッターで上がったADHDの人の話し方の特徴という画像です。前置き・多すぎな詳細・こぼれ話と話題がどんどん展開していきます。
そして、これらの話をずっと話し続けるんですね。

聞く側としては、話がどんどん展開している上に、脱線もするので、質問したいんだけど、そういった隙もなく話されるので結構つらいということがあります。

ADHD 話し方の特徴3:知ってる前提で話す

3つ目は、 知っている前提で話す です。

人には自他境界というのがあり、自分と他者は別物であるという境目を無意識に区別しています。

しかし、 ADHDの人の中には、自分と他人の境目が曖昧になっているということがあります。 自他境界が曖昧だと、自分と他者が違う考え方をするという前提が思い浮かびづらくなるんですね。

その結果、自分が考えていることは、みんなにとっても正しいはずだといった考えになってしまうことがあります。

これが原因で、 知っている前提で話してしまったり、自分の価値観を押し付けるような話し方になる傾向がある方もいます。

ADHD 話し方の特徴4:早口

4つ目は、 早口で話す です。

いつも早口ということではないんですが、 興味のあることや好きなことの話題だと、気づかないうちに早口になる傾向 があります。

また、 興味関心がある話題になることで、注意力が一気に会話の内容に向き、大声になってしまう こともあるんです。会社や飲食店などでお酒が入っていなくても、大声になったりします。

また早口の状態になると、楽しすぎるせいか、過集中になって、時間を忘れて会話に夢中になっていることもあると思います。

こっちはもう帰りたいのに、ずっと繰り返し話されるということもあったりしますね。

ADHD 話し方の特徴5:余計な一言を言ってしまう

5つ目は、 余計な一言を言ってしまう です。

通常は人とコミュニケーションする場合、思ったことがあっても、それを伝えていいものかどうかという判断をしていると思います。
しかし、 ADHDの人は、本心が思ったまま、そのまま出てしまう ことがあります。

例えば、新入社員の人が「私、仕事ができてますかね?」みたいな相談をしたときに、それに対して「全然できてないですけど、あとは私がやっておくので大丈夫です」と伝えてしまうことがあるんです。
これは、ADHDの衝動性から来る場合もありますし、人の気持ちがわからないことが原因の可能性もあります。

ADHD 話し方の特徴6:自責/他責的な発言

6つ目は 自責・他責に偏りがある です。

これは、全てのADHDの人ではないんですが、今までお話をしてきている中で、こういった傾向があるなと僕は感じています。

特に自責傾向が強い方は、今までの失敗体験が多いところからくるんじゃないかなと思います。

例えば、 自責傾向が強い方だと、誰かの失敗も自分のせいだと考えてしまったり 、人の失敗に対して注意することについても、「自分ももっと気をつけていればよかったです」といったように、謝罪の言葉をつけて伝えるんです。

逆に、 他責傾向が強い方だと、自分の失敗や自分の非を認めない といったところがあります。
自分自身の失敗だとしても、「あの人がやらなかったから」「これが足りなかったから」と言ったように、人や物のせいにするという表現をすることが多いと思います。

ADHD 話し方の特徴7:ふとした時に怒る

7つ目は、 ふとしたときに怒る です。

ADHDの人の中には、易怒性(いどせい)というのがあり、読んで字のごとく怒りやすいという特性があります。

ADHDの全ての人がこれに当てはまるわけではないんですが、 易怒性の特性があると、会話の中で気に入らないことがあったときに、ちょっとした刺激だとしても、怒りが瞬時に湧き上がってくる ことがあるんです。

また、衝動性や多動性といった特性も合わさって、 怒りが止まらなくなってしまう こともあります。

まとめ

本日のまとめです。
今回はADHDの話し方に出る特徴13選のテーマのうち7選についてお伝えしました。

  1. 主語がない
  2. 一方的に話し続ける
  3. 知っている前提で話す
  4. 早口
  5. 余計な一言を言ってしまう
  6. 自責・他責に偏りがある
  7. ふとした時に怒る

以上についてお伝えしました。
後編では残り6つの話し方の特徴についてお伝えしていきます。

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おとうふ
▶︎家族が発達障害当事者 ▶︎2015年にアメリカで心理学資格を取得 ▶︎チーズケーキが好き 今までに延5000名を超える発達障害当事者の方へ心の知識や特性理解、コミュニケーションスキルについて講義や個別相談をしてきました。 どんな人でも「自分自身と向き合い」「楽しく働き」「ちっぽけな自分を許し、愛せる」ことが大切だと考えています。