【ASD】あなたはどれに当てはまる?4つのタイプとコミュニケーションのポイント3選

こんにちは。
今回は【ASD】4つのタイプについて解説していきます。

  • ASDの診断がついたけど、自分自身のことがよくわからない
  • 同じASDの診断がついた人でも、人によって違いがある理由が気になる
  • ASDの特性を理解して、少しでも困りごとを改善していきたい

という方もいらっしゃるでしょう。

ASDは「自閉症スペクトラム」という診断名のことですが、実はこの中には4つのタイプがあります。
このタイプによって、人との関わり方は全く変わってくるので、タイプごとに合わせた対策が必要です。

今回の記事では、このASDの4つのタイプについて解説をします。
記事の後半では、ASDの診断がついた場合に、どのようなことに気をつけていけばよいのかについてもお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧になってください。

また、今回の記事の内容はこちらで動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。

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【ASD】4つのタイプ

ASDのタイプ1 孤立型

1つ目は、 孤立型 です。
このタイプは、人と話すことの関心が薄く、コミュニケーションを取ろうとしても、あまり反応がなかったり、話題を広げようとしないのが特徴です。 むしろ本人もコミュニケーションを取りたいと思っていなかったり、人と話すことにストレスを感じたり、中には苦痛だとさえ感じている方もいらっしゃいます。

孤立型の場合、人と接しないことを望んでおり、集団の中に入ることがあるようなシーンでも、なるべく関わらないように振る舞っていることがあります。
表向きに出る特徴としては、視線を合わせようとしない、一人で行動する、集団と行動を合わせようとしないなどです。

ASDのタイプ2 受動型

2つ目は、 受動型 です。
このタイプは、集団の中に入るシーンがあれば、その中では人と関わろうとするんですが、自分から積極的に人と関わろうとはしない、という傾向があります。
人から誘われれば、望ましいことであればもちろん素直に喜んで従うんですが、その一方で、人に流されやすいという側面もあり、あまり乗り気ではない誘いや本当は断りたい約束なども受け入れてしまうことがあります。 ノーと言えない、いわゆるイエスマンのような特徴 がありますね。

そして、こうした「流されてしまうこと」がストレスになり、 最終的に爆発して一気に人間関係を切ってしまう、いわゆる「人間関係リセット症候群」という状態に陥ってしまう人もいらっしゃいます。

ちなみに「人間関係リセット症候群」の状態になると、次のようなことをします。

  • SNSのアカウントを削除して、連絡が来ないようにする
  • LINEなどのアカウントも削除したり、他の人をブロックする
  • 何の前触れもなく会社を退職する
  • 心機一転して馴染みのない土地に引っ越す
  • 電話には出ず、メールも返信しないなど音信不通になる

なお、「症候群」と呼ばれていますが、病気ではないので注意してください。

ASDのタイプ3 積極奇異型

3つ目は、 積極奇異型 です。
これは、旧診断名で言う「アスペルガー症候群」の方で、かつ、知的に障害がない方に出やすいタイプと言われています。
このタイプは 積極的過ぎて、人との「ちょうどいい距離感」が取れず、どんどん話しかけたり、その場には相応しくないことまで言ってしまったりします

例えば初対面の人にでもタメ口などくだけた口調で話したり、家庭の問題など、プライベートなことを話してしまう。相手の反応を見ることが苦手な場合も多く、つい自分ばかりが一方的に延々と話し続けてることも多いです。

学生の頃は俗にいう「空気が読めないタイプ」となってしまい、場合によっては仲間外れにされるなど、苦労された方もいらっしゃるでしょう。
ただ、自分の希望やノンストップで話し続ける力があるので、周りの人を巻き込んだり、営業職でいい結果を残すこともあったりします。

ASDのタイプ4 尊大型

4つ目は、 尊大型 です。
これは、積極奇異型のように、 一方的に話すことに加えて、自分の主張をとても強い態度で表し、周りを圧倒して押し付けてしまう ことがあります。

また、学力が高い方が多く、権力のある立場に立つと、一段とその力を発揮します。
家庭内で大黒柱だったりすると、家の中では尊大型として振る舞うようになったり、仕事で役職がつくと、自分の意見ややり方を部下に押し付けてしまい、 時にはハラスメントに繋がりかねません

いかがだったでしょうか?
ここまでは、ASDの4つのタイプについて解説してきました。

【ASD】コミュニケーションのポイント3つ

ここからは、ASDの方がコミュニケーションを取る上で、意識してほしい3つのポイントをお伝えします。

コミュニケーションのポイント1 適切な距離感は失敗しながら身に付く

1つ目は、 適切な距離感は失敗しながら身に付く ということです。
ASDの方は、曖昧さが苦手だったり共感がしづらいなど、ADHDの方よりもどちらかというと人間関係で失敗体験をしている方が多い印象です。
特性によって人との距離感が近過ぎて失敗してしまうこともあれば、その経験から、距離を取り過ぎて孤立することもあります。

辛い経験をされている方がとても多いんですが、その経験があるからこそ、距離感が少しずつ掴めるようになったり、会話をするときの自分なりの気をつけるポイントがわかってくる方も多くいます。

なので特性上、どうしても失敗してしまうということはあろうかと思いますが、 失敗しない人間はいないので、失敗をする中でも少しずつ学びをみつけて、あなたに合った適切な距離感を見つけていってほしい です。

コミュニケーションのポイント2 無理してしゃべらなくてもいい

2つ目は、 無理してしゃべらなくてもいい です。
今回紹介した中でも、特に孤立型や受動型の方は話すこと自体がストレスになり、そのストレスから体調を崩し、精神的に塞ぎ込むようになってしまうこともあります。

本当はしゃべりたくないのに、それでもなんとか環境に馴染もうと無理をしてしゃべろうとするのは、あまり良くないと思います。

それよりも、 自分は人としゃべりたくない時もあるんだ、そんな自分でもいいんだと、まず自分で自分にOKを出せるようになることが大切 です。

また、職場などでも、そんなあなたが受け入れられるように、一人になりたい時があるということを伝えられるとより良いと思います。

コミュニケーションのポイント3 フレームワークを学ぶ

3つ目は、 伝え方のフレームワークについて学ぶ です。
ASDの方は、「自由にやっていいよ」と言われると困ってしまう方が多い印象があります。
それよりも しっかりとしたマニュアルや枠組みがあった方が取り組みやすいという方が多い です。

人との会話はどうしても、その場その場のアドリブになってしまうんですが、人にお願いする時や、プレゼンテーションをする時には、そのシーンに合ったフレームワークというのがあります。

一例をいうと、SDS法、PREP法、DESC法などです。
今後このブログでも解説していきたいなと思っていますが、興味のある方はぜひ調べてみてください。

まとめ

いかがでしたか?
今回は【ASD】4つのタイプについて解説してきました。

  • 孤立型
  • 受動型
  • 積極奇異型
  • 尊大型

の4つのタイプがあることを解説しました。

そして、ASDの方がコミュニケーションを取る上で意識してほしいこととして、

  • 適切な距離感は失敗しながら身に付くもの
  • 無理をしてしゃべらなくてもOKと自分に出すこと
  • 伝え方のフレームワークについて学ぶこと

をお伝えしました。
あなたにとって無理のない範囲で取り入れてくれると嬉しいです。

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おとうふ
▶︎家族が発達障害当事者 ▶︎2015年にアメリカで心理学資格を取得 ▶︎チーズケーキが好き 今までに延5000名を超える発達障害当事者の方へ心の知識や特性理解、コミュニケーションスキルについて講義や個別相談をしてきました。 どんな人でも「自分自身と向き合い」「楽しく働き」「ちっぽけな自分を許し、愛せる」ことが大切だと考えています。