女性の発達障害は頑張りすぎている?カモフラージュや過剰適応の影に隠れた5つの特性を解説!

こんにちは!コーヒーが大好きなおとうふです。

女性の発達障害は、カモフラージュをすると言われています。 カモフラージュは、仮面や擬態とも呼ばれていますが、これは何かというと、 障害のない人のように振る舞う ということなんですね。

つまり、本当は障害の特性によって苦手なことがあるにも関わらず、周りの障害のない人と同じようにできるように 頑張りすぎてしまっている ということなんです。

その結果、 仕事でなんとかなっていてもプライベートがおろそかになってしまったり、全てが嫌になって人間関係をリセットしてしまうということにつながってしまう こともあります。

今回は、ASD(自閉スペクトラム症)の女性の場合の特徴5選について解説をしていきます。読んでいただくことで、ASDの女性の場合の特徴について理解を深めることができます。

また、他の動画ではADHDの女性の方の特徴についても解説していますので、そちらも合わせてご確認ください。

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ASDの女性の特徴5選

1. 感覚過敏によるPMSまたは鈍麻による不調の見過ごし

ASDの方の中には、感覚過敏の特性がある方もいらっしゃいます。 感覚過敏とは、視覚過敏や聴覚過敏のように、五感の感覚が過敏になっている状態のことを指します。

例えば、視覚過敏の方の場合は、蛍光灯の光が強く感じられてしまいます。その影響として、目が痛くなるというように感じてしまいます。または、聴覚過敏の方の場合は、大きな音など一定の音が痛く感じるということもあります。

女性の場合は月経というものがありますが、それによってホルモンバランスが変化し、精神面に不調をきたしたり、痛みも人それぞれにあったりします。その上で感覚過敏の方の場合は、この月経の痛みというのを強く感じるという方もいらっしゃいます。

あるいは、 感覚過敏とは真逆で「鈍麻」という特性がある場合もあります。 鈍麻とは、感覚が鈍く感じるという特性になります。鈍麻の特性がある場合は、月経が来ることによって、本来はホルモンバランスが乱れ不調が生じているはずなのに、自分ではその不調を感じられず、いつの間にか疲労がたまっていたり、いつもできることがなぜだかできないというような感覚になっていたりしてしまいます。

2. 白黒思考からくる完璧主義

ASDの方の中には、曖昧さが苦手という特性がある方もいらっしゃいます。

この曖昧というのが苦手、曖昧というのがよくわからないというような特性がある場合は、「ほどほどに」だったり「適当にやっておいて」というような指示が、どこまでやればいいのかというのが分からなくなってしまいます。

一般的に女性は社会性が高く、環境に適応しようとする傾向があります。しかし 発達障害の方の場合は、得意と不得意の落差が激しく、できることはよくできるけど、できないことはすごく苦手 というようになってしまいます。

このような状況の中でなんとか環境に適応しようとして頑張りすぎてしまうと、 「過剰適応」 というようになってしまうこともあります。

頼まれたことを普通にできるように振る舞って過剰に適応してしまう。
さらに、曖昧がわからないから完璧に済ませようとしてしまうというような考え方と振る舞いになってしまうと、全ての業務で体力を使い切ってしまうというようなことにつながり、1日の仕事の終わりには疲れからあまり考え事ができなくなったり、家事が手につかなくなってしまうという場合もあります。

3. こだわりからくる摂食障害

ASDの方の中には、 こだわりの特性がある方もいらっしゃいます。 こだわりの特性とは、言葉の通り何かにこだわるという側面があり、プラスに働く場合は物事の細部にまでこだわって仕上げることができるというような良さもあります。

一方で、形のないものにもこだわるような側面があります。

よく言われるのはスケジュールのこだわりというもので、例えば「次の休みは公園でピクニックをしよう」というような予定を立てていたにもかかわらず大雨が降ってしまったというような場合に、「公園に行くはずなのにこのままじゃいけない、どうすればいいんだ」というように考えてパニックになってしまうということがあります。

または、大雨が降っている中でもそのまま予定を決行するというように、スケジュール通りに行動するこだわりというように発揮されることもあります。

そして女性の中には体型が気になったり、美容に関して興味関心が高いという方もいらっしゃると思います。この場合、体型に対してこだわりが発揮されると、「何キログラムでいなければいけない」だったり、「食べるものは野菜中心にしなければいけない」というように考えてしまうこともあります。

そうなると、体重が増加することがとても不安に感じてしまって、食事をとったとしても戻してしまうということにつながってしまう場合もあります。

また、月経によってストレスを感じやすくなるという場合もあるかと思うんですが、この場合にストレスから過食になり、そしてこだわりから不安になり、食べた分を戻してしまうというようなことが起こったりすることもあります。

4. 人間関係をリセットしてしまう

ASDには4つのタイプがあるということを過去の動画で紹介しました。この4つのタイプというのは、 孤立型、受動型、積極奇異型、尊大型の4つ です。

この中で受動型だと、自分の身近の人間関係を大切にしようとします。しかしその一方で、自分の考えを主張するというのが苦手で、 お願い事をされると断ることができない という方もいらっしゃいます。

そしてこの状況が続くと、誰かから何か要望をされた時にそれに「応えようとしすぎてしまったり、 イエスマンになってしまう 」ということもあります。

そしてこの状況は、好きでやっているのではなく、断ることができないから人のお願いを聞いてしまっているという我慢しているような状態なんですね。

そしてこの我慢の状態が長く続いていくと、 ある日突然色々な関係性が嫌になって人間関係をリセットしたくなるというような状態になってしまうことがあります。 人間関係のリセットとして取る行動の例としては、何の前触れもなく会社を辞めてしまうであったり、SNSのアカウントを削除してしまうというようなことをしてしまうことがありますね。

5. 無表情・無関心による人間関係の悪化

ASDの方は次のような特性があります。

  • 感情表現をすることが苦手

  • 声に抑揚がない

  • 表情の変化がない

  • 目線が合わない

  • 物事の興味関心が薄い

これらの特性があります。そしてこれらの特性は、人と話すときの仕草や声の様子で、相手に違和感を感じさせてしまうということがあります。

女性は感情表現が豊かで、表情や動きや言葉を使ってその感じ取ったものを表現する力が長けていると言われています。しかしASDの女性の方の中には、この感情表現というのを周りの方と同じような反応ではないということがあるかと思います。

例えば、周りの人みんなが笑っているような状況だとしても、一人だけ真顔や微笑み程度のような反応だったりするということがあります。

そうなってしまうと、その一緒にいる人たちからすれば「何か雰囲気が悪い」だったり「空気が悪い」だったり「怒っているのかな」と勘違いをされてしまったりして、その結果から人間関係が疎遠になったり不仲になってしまうというようなことにつながってしまうことがあります。

最後に

はい、いかがだったでしょうか?

今回は女性のASDの方の特徴5選というテーマでお伝えをしてきました。

また、前回の動画では女性のADHDの方の特徴についてもお伝えしていますので、こちらも併せてご覧になってみてくださいね。

思考が変われば未来は変わります。「普通の人になりたい」という話はよく聞きます。そして普通の人でいようとするばかりに、頑張りすぎてしまったり余裕がなくなってしまっているという方もよくいらっしゃいます。

個人的には、苦しく辛くて余裕のない道のりの先にある「普通」というのを目指すよりも、自分自身の得意なことを徹底的に伸ばした「変人」の道の方が楽しいんじゃないかなと考えていますし、その変人の道を目指してこうして動画投稿を続けています。

あなたはどのように考えますか?ぜひコメント欄で教えてくださいね。

はい、今回は以上となります。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

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ABOUT US
おとうふ
▶︎家族が発達障害当事者 ▶︎2015年にアメリカで心理学資格を取得 ▶︎チーズケーキが好き 今までに延5000名を超える発達障害当事者の方へ心の知識や特性理解、コミュニケーションスキルについて講義や個別相談をしてきました。 どんな人でも「自分自身と向き合い」「楽しく働き」「ちっぽけな自分を許し、愛せる」ことが大切だと考えています。