【ASD】話し方・会話の特徴17選前編!発達障害:アスペルガーや自閉症の癖?!

こんにちは。
今回は、ASD話し方・会話の特徴17選というテーマで解説をしていきます。

  • 話し方から、発達障害かどうか、わかるものなの・・・?
  • 障害を隠しているけど、話し方でバレない・・・?

と気になる人がいるかもしれません。

発達障害には様々な特性がありますが、話し方にその特徴が出ることもあります。
気をつければ、対策も立てられますが、何が特徴なのかわからないという方も多いです。

そこで今回は、ASD話し方・会話の特徴17選についてお伝えしていきます。

この記事を読むことで、ASD(アスペルガー症候群や自閉症)の特徴がわかります。
特徴を知ることで、対策を立てることに役立てば嬉しいです。

また、今回の記事の内容はこちらから動画で視聴することも可能です。
是非ご覧になってくださいね。

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そもそもASDとは?

そもそもASDとは?

まず初めに、そもそもASDとは何なのかについて解説します。

ASDとは、自閉症スペクトラムのこと です。
発達障害というと、ADHDやアスペルガー症候群、自閉症を想像するかもしれません。

この中で、 アスペルガー症候群と自閉症は、新しい診断基準においてASD=自閉症スペクトラムとして区別のない連続的なものと診断 されるようになりました。
ASDについて理解するには、ローナ・ウイングが提唱した「三つ組(みつぐみ)の特性」を知ることが役に立ちます。

「三つ組の特性」とは

  1. 社会性の特性
  2. コミュニケーションの特性
  3. 想像力・こだわりの特性

の3つのことです。これら3つの特性は、ASDの大枠の特性と考えていただければいいでしょう。実際には、ここから細分化されて、様々な困りごとや特性に変化していきます。

ASDによる特性の出方は人により様々

ASDによる特性の出方は人により様々です。

発達障害とは、できること・できないことのでこぼこの差が激しいこと を言います。
また、 診断名がASDだけだとしても、ADHDや知的障害、LDの特性を併せ持つことも あります。

何ができて何ができないのか。また、他の特性をどれぐらい併せ持つかというのは人によって違うでしょう。

例えば、失言をしてしまうという困りごとがあるとしても、それがADHDの特性からくる困りごとなのか、それともASDの特性からくる困りごとなのかという違いがあります。

なので、これから紹介する話し方や会話の特徴も当てはまる人もいれば、当てはまらない人もいます。これらに気をつけて確認してください。

ASD 話し方の特徴1:表情/抑揚の変化がない

1つ目の特徴は、 表情や抑揚の変化がない ということです。
ASDのコミュニケーションの特性から、表情を作りにくかったり、抑揚がない話し方になってしまうことがあります。

例えば、新入社員研修などで「朝の挨拶は気持ちの良い笑顔でしましょう」と教えられたことがある方もいるかもしれません。

ASDの表情・抑揚の変化がないという特性によって、 自分としては明るく元気にいい表情で挨拶をしているつもりでも、周りから見るとそうではないことがあります。
相手を選んでいるわけではなく、単純に表情を作ることができないという特性なので、もしかすると、自分でも気づかない間に相手を不快にさせてしまっているかもしれません。

ASD 話し方の特徴2:あいまいな質問だと回答に詰まる

2つ目の特徴は、 あいまいな質問だと回答に詰まる です。
ASDの特性としてあいまいがわかりづらいというものがあります。

例えば、「最近調子どう?」という質問をされたときに、通常であれば、「仕事がうまくいっているから調子がいいよ」とか、「嬉しいことがあったから調子がいいよ」といったように、曖昧な質問でも、それとなく自分の中で折り合いをつけて回答します。

しかし、ASDの特性上、あいまいでわかりづらいと、同じ質問でも、

  • 最近って、いつからいつまでのことを言うんだろう?
  • 調子って何に対しての調子なんだろう?

といったことを考えて、質問に対する回答に詰まってしまうんです。

このように回答に詰まる方は非常に多いのですが、困る人が多いからこそ、定型的な回答をするようにしているという方も多いです。

あなたはいかがですか?

ASD 話し方の特徴3:その場に合わせた言葉遣い・敬語が苦手

3つ目は、 その場に合わせた言葉遣いや敬語が苦手 です。

これはコミュニケーションの特性から、相手によってどのような言葉遣いをすればいいのか判断できないことから起こると考えられます。

例えば、初対面の相手でも敬語ではなく、タメ口で話してしまったり、逆にどんなに仲良くなっても敬語で話し続けてしまう。

また、 敬語で話す方の場合は、丁寧に伝えようとしすぎてしまうせいか、丁寧語・尊敬語・謙譲語がごちゃまぜになって、かえって言葉遣いが変になってしまう こともあります。

ASD 話し方の特徴4:自分の気持ちや考えが分からない

4つ目は、 自分の気持ちや考えがわからない です。

先ほどの三つ組の特性とは少し変わるんですが、ASDの方の中には、感覚の過敏または感覚の鈍麻があります。その中でも鈍麻の傾向が強い場合、自分がどのように感じているかという感覚を感じづらくなっていることがあります。

これによって、「どう思う?」や「どう感じた?」といった質問に対して、答えられないことが起きてしまうんです。

ASD 話し方の特徴5:失言をしてしまう

5つ目は、 失言をしてしまう です。

失言については、ADHDの方の会話の特徴の一つでもありますが、ADHDの場合は、衝動性からくると考えられます。

しかしASDの方で失言をしてしまう場合、それは人の気持ちがわからない・共感がしづらいといった特性からきていると考えられます。
ADHDのように衝動性で言ってしまうけど、人の気持ちはわかるという場合は、失言をした後に、つい言ってしまったと自分で気づくことができるんです。

しかし、 ASDの人の気持ちがわからない特性が強い場合は、失言をした後にも、失言をしたことにすら気づいていない ことがあります。

ASD 話し方の特徴6:空気を読まない発言

6つ目は、 空気を読まない発言をしてしまう です。

5つ目の失言をしてしまうという特性のときにもお伝えしましたが、人の気持ちがわかりづらい・共感できない特性から、空気を読まない発言をしてしまうことに繋がります。

例えば、「挨拶をすることは、信頼関係を築く上で大切なことです」という話をしたときに、もし信頼関係をそもそも築きたくないという方でしたら、「自分は信頼関係を築きたくないので、挨拶はしません」といったような発言をすることがあります。

ASD 話し方の特徴7:話すタイミングがわからない

7つ目は、 話すタイミングがわからない です。

これはコミュニケーションの特性の中の、非言語コミュニケーションが苦手というところからくると考えられます。

例えば職場において、同じ空間で仕事をしていたら、今は集中してパソコン入力をしているから話しかけないで欲しいときってあると思うんですね。
しかし、ASDの特性で非言語コミュニケーションが苦手な場合、集中してパソコンを操作しているというのは言語ではなく、表情や動く速度などから判断しなければいけないので、忙しいかどうか、その様子からはわからないんです。

忙しいかどうかわからないから話しかけてしまうという方もいれば、忙しいかどうかわからないから話しかけられないという方もいらっしゃいますね。

まとめ

今回はASD話し方・会話の特徴17選というテーマでお話をしてきました。

  1. 表情/抑揚の変化がない
  2. あいまいな質問だと回答に詰まる
  3. その場に合わせた言葉遣い・敬語が苦手
  4. 自分の気持ちや考えがわからない
  5. 失言をしてしまう
  6. 空気を読まない発言
  7. 話すタイミングがわからない

ということについてお伝えしました。

次回の記事では、今回お伝えしなかった残り10選についてお伝えしますので、そちらもぜひ楽しみにしてください。

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おとうふ
▶︎家族が発達障害当事者 ▶︎2015年にアメリカで心理学資格を取得 ▶︎チーズケーキが好き 今までに延5000名を超える発達障害当事者の方へ心の知識や特性理解、コミュニケーションスキルについて講義や個別相談をしてきました。 どんな人でも「自分自身と向き合い」「楽しく働き」「ちっぽけな自分を許し、愛せる」ことが大切だと考えています。