こんにちは。
心理カウンセラーのおとうふです。
この記事を読んでいるあなたは、今こんな疑問や不安を抱えていませんか?
- 「生きづらさを感じてネットで調べたら『アダルトチルドレン』という言葉に行き着いた」
- 「インナーチャイルドとアダルトチルドレン、一体何が違うの?」
- 「私は心の病気なんだろうか?情緒不安定なのかな?と不安になっている」
言葉が似ているからこそ、混乱してしまいますよね。
「自分はアダルトチルドレンかもしれない」と思うと、まるで自分が心の病気にかかってしまったかのような、重たい気持ちになる方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
アダルトチルドレンというのは病名ではありません。
それは、過去のあなたが過酷な環境を生き抜くために、傷ついたインナーチャイルドを守ろうとして身につけた「自分を守るための鎧」のことなんです。
そこで今回は、この2つの違いについて、僕の専門分野であるユング心理学やディマティーニメソッドにおける「バランスの法則」の視点から解説していきます。
あなたが無意識に演じてきた「役割」という鎧を脱いで、心から自由になるためのヒントになれば嬉しいです!
他にも動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。
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Contents
ズバリ解説!インナーチャイルドとアダルトチルドレンの違い
「インナーチャイルドとアダルトチルドレン、言葉は似ているけど何が違うの?」
「どっちも病気のことなの?」
カウンセリングをしていても、この2つの違いについて混乱されている方はとても多いです。
結論から言うと、この2つの関係性は「中身」と「外側の鎧(よろい)」の違いです。
わかりやすく整理すると、このようになります。
- インナーチャイルド(中身)
あなたの幼少期の記憶や感情、そして飾らない本来の自分のこと。一言で言えば、「傷ついた心そのもの」です。 - アダルトチルドレン(外側の鎧)
その傷ついたインナーチャイルドを守るために、後天的に身につけた性格や行動パターンのこと。こちらは、過酷な環境を生き抜くための「生きるための戦略」と言えます。
つまり、元々あなたの中に傷ついた「インナーチャイルド」がいて、それ以上傷つけられないように守ろうとして、「アダルトチルドレン(AC)」という人格(鎧)を作り出したのです。
例えば、
「寂しいよ、怖いよ」という内側のインナーチャイルドの本音を守るために、
「私はしっかり者だから大丈夫!」」という「アダルトチルドレンの外側の反応」という鎧を着て、平気なフリをして生きてきた。
そんなイメージを持ってもらうと、わかりやすいかもしれませんね。
ACというのは病名ではなく、あなたがあなたを守るために身につけた、必死の防衛システムなんですよ。
あなたはどれ?アダルトチルドレンの代表的な5つの「役割」
アダルトチルドレンの特徴として、機能不全に陥った家族のバランスを取るために、無意識のうちに特定の「役割」を演じてしまうという点があります。
ここでは、代表的な5つのタイプについて、家庭内でよく見られる振る舞いの例とともにご紹介します。
これらはあなたの生まれつきの性格ではなく、あくまで「あの家で生き延びるために必要だった役割」として見てみてくださいね。
1:ヒーロータイプ:家族の期待を背負う「英雄」
1つ目は、ヒーローと呼ばれるタイプです。日本語では英雄や優等生と表現されることもあります。
勉強やスポーツで良い成績を収めたり、リーダーシップを発揮したりすることで、家族の期待を一心に背負おうとします。
「僕が頑張れば、お父さんとお母さんは仲良くなるはずだ」
そう信じて、完璧主義を貫くことで家族の崩壊を食い止めようとする頑張り屋さんです。
【家庭内での振る舞いの例】
- テストで100点を取るために必死に勉強をする
- 言われなくても家事を手伝うなど、小さな大人のように振る舞う
- 弱音を吐かずに、常に親の期待に応える「自慢の子」であろうとする
2:スケープゴートタイプ:身代わりとなる「問題児」
2つ目は、スケープゴートと呼ばれるタイプです。これは身代わりや生贄という意味があります。
非行に走ったり、学校で問題を起こしたりすることで、あえて「問題児」という役割を引き受けます。
一見困った存在に見えますが、実は自分が悪者になることで、両親の不仲や家庭の問題から目を逸らさせようとする、不器用な優しさを持った役割でもあります。
【家庭内での振る舞いの例】
- わざと学校のルールを破って親を呼び出させる
- 親に対して乱暴な言葉を使って、あえて喧嘩をふっかける
- 自分が「共通の敵」になることで、仲の悪い両親を団結させようとする
3:ロストワンタイプ:存在を消す「いない子」
3つ目は、ロストワンと呼ばれるタイプです。いない子や迷子とも表現されます。
家族の中で息を潜めるように静かに過ごし、自分の感情や欲求を表に出しません。
「私がわがままを言わなければ、これ以上お母さんを困らせずに済む」
そう考えて自分の存在感を消すことで、家族の負担にならないようにして身を守ってきたタイプです。
【家庭内での振る舞いの例】
- 部屋にこもって一人遊びや読書をして過ごすことが多い
- 「これが欲しい」「あれがしたい」といった自分の要求を一切言わない
- 空気のように目立たない存在になり、親の怒りの矛先が向かないようにする
4:ケアテイカータイプ:家族を支える「世話役」
4つ目は、ケアテイカーと呼ばれるタイプです。これは世話役や小さな親とも呼ばれます。
親の愚痴を聞き続けたり、親の代わりに家事をしたりと、献身的に家族を支えます。
自分のことは後回しにして、常に相手の顔色を伺ってケアをすることで、家族の精神的なバランスを保とうとしてきた、心優しい役割です。
【家庭内での振る舞いの例】
- 母親が話す父親の悪口や愚痴を、何時間でも聞き役になって受け止める
- 両親が喧嘩を始めると、必死に間に入って仲裁しようとする
- 親の機嫌が悪いと、自分が悪いことをしたのではないかと不安になり、過剰に尽くす
5:ピエロタイプ:場を和ませる「道化師」
5つ目は、ピエロと呼ばれるタイプです。道化師やマスコットとも表現されます。
おどけて見せたり、面白いことを言ったりして、常に周囲を笑わせようとします。
家族の間で喧嘩が始まりそうになると、自分がふざけることで場の空気を和ませ、緊張状態を緩和しようとするムードメーカー的な役割です。
【家庭内での振る舞いの例】
- 食卓の空気が重くなると、わざと変な顔をしたり冗談を言ったりして笑わせる
- ドジなふりをして、親から「しょうがない子ね」と呆れられることで空気を緩める
- 常に家族の顔色を伺い、緊張が高まらないように道化を演じ続ける
僕が演じていた「役割」
ちなみにですが、僕は「ケアテイカー」としての振る舞いが家庭では多かったと感じています。
両親が不仲で、父は家庭に無関心。休日は部屋に篭り平日は仕事ばかりの存在でした。
そんな父の愚痴を母は嘆いたわけなんですが、その聞き役をしていたという具合ですね。
子供の頃はそれをするのが「お母さんを慰めるため・元気づけるため」だと思っていたのですが、今ではそうは思いません。なぜならこれはバランスの法則で言うところの「母を僕に依存させる行為」とも見れるからです。
本当は「母親の愚痴を聞く、母親に寄り添った味方」になるのではなく、父親との対話を促すことをした方が良かったのかもなぁなんて思います。
なぜアダルトチルドレンの「役割」を演じてしまう?心のメカニズム
「どうして私は、頼まれてもいないのにこんな役割を演じてしまったんだろう?」
自分の役割に気づくと、不思議に思うかもしれません。
でも、あなたがその役割を選んだのには、心の奥深い部分で働いている明確な理由があります。
ここでは、僕の専門分野である2つの視点から、そのメカニズムを紐解いていきましょう。
1.【ユング心理学】ACは「ペルソナ」の暴走
1つ目は、ユング心理学の視点です。ここではアダルトチルドレンを、「ペルソナ」と呼ばれる「仮面」の暴走として捉えて解説します。
ユング心理学では、私たちが社会に適応するために見せる外向きの顔のことを「ペルソナ」と呼びます。
これは、社会という舞台でうまく振る舞うための「仮面」のようなものです。
本来、ペルソナはTPOに合わせて付け替えるものですが、アダルトチルドレンの場合は少し状況が違います。
子供の頃に、過酷な家庭環境で生き延びるためにかぶった
「いい子」
「お世話係」
「ひょうきん者」
という仮面が、あまりにも分厚くなりすぎてしまい、大人になった今でも外せなくなっている状態なのです。
笑顔でピエロの仮面をかぶりながら、その下ではインナーチャイルドという素顔が泣いている。
この「仮面と素顔のギャップ」こそが、生きづらさの正体なんですね。
2.【バランスの法則】家族の「穴」を埋めるために生まれた
2つ目は、ディマティーニメソッドにおける「バランスの法則」の視点です。
この法則では、「集団においても、無意識にプラスとマイナスのバランスを取ろうとする」と考えます。
実は、あなたがその役割を演じたのは、家族の中に空いた「穴」を埋めて、バランスを取るためだった可能性が高いのです。
例えば、このようなバランスの取り方がよく見られます。
- 父親に責任感がなく、家庭を顧みないという「マイナス」がある場合
子供は無意識に、過剰な責任感を持つ「ヒーロー」になって、父親の足りない部分を補おうと「プラス」の役割を演じます。 - 家庭内の空気が暗く、重たいという「マイナス」がある場合
子供は無意識に、過剰な明るさを持つ「ピエロ」になって、その暗さを打ち消そうと「プラス」の役割を演じます。
つまり、あなたがその役割を必死に演じてきたのは、そうしないと家族というチームが崩壊してしまう危機感があったからです。
それは、あなたが幼いながらに必死で家族のバランスを守ろうとした、「愛と献身の証拠」なんですね。
アダルトチルドレンの役割という「鎧」を脱ぐための3ステップ
自分が演じてきた役割や、その理由がわかってくると、
「じゃあ、この重たい鎧をどうやって脱げばいいの?」
「もう演じるのは疲れたよ」
と感じる方もいるかもしれません。
ここからは、アダルトチルドレンという役割を卒業し、本来の自分に戻るための3つのステップをお伝えします。
ステップ1:自分の演じてきた「役割」に気づく
最初のステップは、自分の演じてきた「役割」に気づくことです。
「私はケアテイカーを演じていたのかもしれない」
「あの行動は、ピエロとしての役割だったんだな」
そうやって自覚するだけで、心の中で大きな変化が起きます。
なぜなら、気づいた瞬間に「演じている自分」と「本来の自分」を切り離して、客観的に見ることができるようになるからです。
「これが私の性格なんだ」と思い込んでいるうちは変えられませんが、
「これは私が身につけた役割なんだ」と気づければ、服を着替えるように脱ぐ準備ができるようになります。
ステップ2:役割に「感謝」して卒業式をする
次のステップは、役割に「感謝」して卒業式をすることです。
アダルトチルドレンの役割を「自分を苦しめる悪いもの」として嫌わないであげてください。
先ほどお話ししたように、その鎧があったからこそ、あなたは過酷な家庭環境の中で今日まで生き延びることができたのです。
イメージの中で、今まで自分を守ってくれた「役割」に対して、卒業証書を渡すようにこう伝えてみてください。
「今まで私を守ってくれてありがとう」
「おかげで生き延びることができたよ」
「もう大人になったから、この鎧は脱いでも大丈夫だよ」
無理に捨てようとするのではなく、「お役目終了」として感謝とともに手放すことで、執着なくスムーズに手放せるようになります。
ステップ3:鎧の下の「インナーチャイルド」を抱きしめる
最後は、鎧の下にいた「インナーチャイルド」を抱きしめることです。
役割という鎧を脱ぐと、そこには無防備で、傷つきやすい本来の自分がいます。
「役に立たない自分」
「何もできない自分」
そんな無防備な自分に対して、これからはあなたが無条件の愛を注いであげてください。
「誰かの役に立たなくても、生きていていいんだよ」
「そのままで愛される価値があるんだよ」
これまでは「役割を演じること」が愛される条件だと思っていたかもしれません。
でもこれからは、「何もしないありのままの自分」にOKを出してあげる。
それが、インナーチャイルドにとって何よりの癒やしになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、インナーチャイルドとアダルトチルドレンの違い、そして5つの役割についてお話ししてきました。
- アダルトチルドレンは、インナーチャイルドを守るための鎧
- 役割を演じたのは、家族のバランスを守るため
- 鎧を脱いで、ありのままの自分を愛そう
もし、自分がアダルトチルドレンだと気づいても、決して恥じる必要はありません。
それは、あなたが困難な環境を生き抜いてきた「サバイバー=生存者としての勲章」なのですから。
もう戦いは終わりました。
これからは重たい鎧を脱いで、軽やかに、あなたらしい人生を歩んでいきましょう。
「役割」ではない「本来の自分」で愛されたいあなたへ
とはいえ、長年身につけてきた鎧を脱ぐのは、最初はとても勇気がいることですよね。
「鎧を脱いだら、誰からも愛されないんじゃないか」と怖くなってしまうかもしれません。
- 「自分がどのタイプだったのか、もっと深く知りたい」
- 「役割の手放し方を、詳しく学びたい」
- 「ありのままの自分で愛される感覚を知りたい」
もし、そんな風に感じているのであれば、ぜひ僕が運営している「見方の学校」の無料メールマガジンを読んでみてください。
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