こんにちは。
心理カウンセラーのおとうふです。
この記事を読んでいるあなたは、このようなことを考えていませんか?
- 「付き合う人は違うのに、いつも同じ振られ方をする」
- 「職場が変わっても、必ず苦手な『あのタイプ』の人が現れる」
- 「自分だけなぜか損な役回りになってしまう」
「なんでいつもこうなるんだろう…」
「自分が悪いのかな?」
そう落ち込んでしまうこともありますよね。
でも、これらは単なる偶然ではなく、あなたのインナーチャイルドからのサインかもしれません。
インナーチャイルドが傷ついていると、僕たちは無意識のうちに同じパターンを繰り返してしまうことがあるんです。
そこで今回は、単に症状を紹介するだけではなく、「ユング心理学の投影」「ディマティーニのバランスの法則」「引き寄せの法則」といった心の仕組みを使って、なぜその症状が起きるのか、どうすれば解決できるのかというヒントまでお伝えしていきます。
内容を見ることで、繰り返すパターンの正体に気づき、解決への第一歩を踏み出せるきっかけになったら嬉しいです!
今回の記事の内容はこちらで動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。
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Contents
大人のインナーチャイルドの症状は「繰り返すパターン」に現れる?!
まず初めに、インナーチャイルドの症状がどのように現れるのか、その根本的な特徴についてお話しします。
結論から言うと、インナーチャイルドの傷は「繰り返すパターン」として現れることが多いです。
あなたはこれまでの人生で、こんな風に思ったことはありませんか?
- 付き合う人は毎回違うのに、なぜかいつも同じような理由で別れてしまう
- 転職をしても、必ず苦手なタイプの上司に当たってしまう
- 頭では「ダメだ」とわかっているのに、同じ場面で感情的になってしまう
「なんでいつもこうなるんだろう?」
「自分は運が悪いのかな?」
そう思ってしまうのも無理はありませんよね。
でも実はこれ、偶然ではないんです。
インナーチャイルドが傷ついていると、無意識のうちに特定の行動パターンや思考パターンを作ってしまうからなんですね。
子供の頃、僕たちは親との関係や環境の中で生き抜くために、自分なりの「身の守り方」や「ルール」を身につけました。
それが大人になった今も、心の奥底で自動的に作動し続けている。
まるで、過去の自分が今の自分をコントロールしているような状態です。
これが、大人になってからの「生きづらさ」や、今回お話しするインナーチャイルドの「症状」として現れてくるわけですね。
【場面別】生活に現れるインナーチャイルドの症状3選
ここからは、実際に生活の中でインナーチャイルドの傷つきがどのような形(症状)で現れるのか、よくある3つのパターンを紹介していきます。
もし読んでいて「あ、これ自分のことかも…」と感じることがあっても、安心してくださいね。
まずは自分のパターンに気づくことが、変化への第一歩ですから。
1:【恋愛・対人】相手を変えても同じトラブルが起きる
1つ目は、恋愛や対人関係で相手を変えても同じトラブルが起きる です。
例えば、
- 付き合う人は毎回違うタイプなのに、最後はいつも浮気されて終わる
- いつもパートナーに大切にされていないと感じる
- なぜか『ダメンズ』ばかりを好きになってしまい、尽くしては裏切られる
といったことはありませんか?
周りの友達からは「そんな人、やめたほうがいいよ」と言われるのに、なぜか自分から苦しい恋愛を選んでしまっているような感覚。
これは単に「男運・女運が悪い」というわけではないかもしれません。
心の奥にあるインナーチャイルドが、ある目的のために、無意識にそういった相手を選んでいる(引き寄せている)可能性があるんです。
2:【仕事・人間関係】特定のタイプの人に猛烈にイライラする
2つ目は、特定のタイプの人に猛烈にイライラしてしまう です。
職場や学校など、環境が変わっても、必ずあなたの前に「苦手なタイプ(天敵)」が現れるということはないでしょうか?
- すごく偉そうで威圧的な人
- ルールを守らないルーズな人
- 弱音ばかり吐いて依存してくる人
不思議なことに、他の人はそこまで気にしていないのに、自分だけがその人の言動に過剰に反応してしまい、イライラが止まらなくなってしまう。
「あの人さえいなければ平穏なのに!」
そう思うかもしれませんが、実はこの強い反応こそ、あなたの中のインナーチャイルドが何かを訴えているサインということが多いんです。
3:【自己評価】自分には価値がない・足りないと感じてしまう
3つ目は、自分には価値がない・まだ足りないと感じてしまう です。
仕事で成果を出したり、周りから褒められたりしても、
- 「いやいや、こんなの偶然です」
- 「まだまだ自分はダメだ」
と、素直に受け取れないことはありませんか?
まるで心に穴が空いているように、いくら頑張っても満たされた感覚が得られない。
常に「もっと頑張らなきゃ見捨てられる」「役に立たない自分には価値がない」という焦りを感じて、休息をとることに罪悪感を持ってしまう方もいます。
これは、ありのままの自分を認めることができず、「条件付きの愛」を求め続けているインナーチャイルドの影響かもしれません。
インナーチャイルドの症状はなぜ起きるの?その心の仕組みを解説
ここまで、インナーチャイルドの症状として現れる「生活の困りごと」について見てきました。
「どうして自分だけ、こんなに生きづらいんだろう?」
「やっぱり自分が弱いのかな…」
そう自分を責めてしまう方もいるかもしれませんが、決してあなたが悪いわけではありません。
これらはすべて、心の仕組み(メカニズム)として説明ができることなんです。
ここでは、僕が普段カウンセリングでも使っている3つの視点から、その謎を解き明かしていきましょう。
1:現実は心の鏡?ユング心理学の「投影」
まず1つ目は、ユング心理学の「投影」という考え方です。
これは、「自分の内側にあるものを、外側の世界(他人)に映し出している」という心の仕組みのことです。
先ほど、「特定のタイプの人に猛烈にイライラする」という症状をお話ししましたよね。
実は、あなたがイライラする相手というのは、「あなたが自分自身の中で禁止している、もう一人の自分(シャドウ)」を見せてくれている存在なんです。
例えば、ルールを守らないルーズな人に腹が立つ場合を考えてみましょう。
- 幼少期に親から「ちゃんとしなさい!」と厳しくしつけられた
- 「自由気ままに振る舞うこと」を悪いことだと信じ込み、自分の中の「自由な子供心」を封印した
こうして抑圧されたインナーチャイルドが、目の前で堂々とルールを破る人を見たときに、
「ズルい!僕はそんなこと我慢してきたのに!」
と反応して、猛烈な怒りを感じてしまうのです。
つまり、外側の誰かに強く反応するときは、自分の中に置き去りにされたインナーチャイルドが反応しているサインなんですね。
2:思考が現実に?「引き寄せの法則」とインナーチャイルド
2つ目は、「引き寄せの法則」です。
これはスピリチュアルな意味だけでなく、脳科学や心理学の視点からも説明がつきます。
私たちの脳には、「自分が信じていること(前提)の証拠を集めて、現実化する」という機能があります。
もし、インナーチャイルドが傷ついていて、「どうせ私は大切にされない」という前提(ビリーフ)を無意識に持っているとどうなるでしょうか?
脳は優秀なので、その前提を証明するために、
- 大切にしてくれない人を無意識に選ぶ
- 相手の愛のある行動をスルーして、冷たい態度だけをピックアップして記憶する
ということをやってのけます。
その結果、「ほらね、やっぱり私は大切にされない」という現実が見事に完成してしまうのです。
つまり、今の現実は、インナーチャイルドが信じていることを映し出すスクリーンのようなものなんですね。
3:物事には両面がある?「バランスの法則」
そして3つ目が、ジョン・F・ディマティーニが提唱する「バランスの法則」です。
僕はこの考え方がとても好きなんですが、「どんなネガティブな出来事や症状にも、必ずメリット(恩恵)がある」という視点です。
私たちはつい、生きづらさや症状を「悪いもの」「早く治さなきゃいけないもの」と捉えがちですよね。
でも、インナーチャイルドがその症状を作り出しているのには、必ずあなたを守るための理由(意図)があります。
例えば、「自分に価値がないと感じて、過剰に頑張りすぎてしまう」という症状があったとします。
一見つらい症状ですが、バランスの法則で見ると、
- そのおかげで、仕事で高いスキルを身につけることができた
- そのおかげで、人の痛みがわかる優しい人間になれた
- 失敗を恐れる気持ちがあったからこそ、大きなリスクを回避できた
といったメリットが必ず隠れているんです。
症状はあなたを苦しめるための敵ではなく、偏ったバランスを整えようとしてくれている、体からのメッセージだと捉え直してみてください。
そう考えるだけでも、少し気持ちが楽になりませんか?
インナーチャイルドの症状を癒やすための3つのステップ
仕組みがわかったところで、ここからは実際にインナーチャイルドを癒やしていくための具体的なステップをお伝えします。
長年抱えてきた生きづらさですから、急に全てを変えようとしなくて大丈夫です。
まずは自分のできる範囲で、少しずつ試してみてくださいね。
ステップ1:気づく(投影に気づく)
最初のステップは、「自分の内側の反応に気づくこと」です。
日常の中で、誰かにイラッとしたり、モヤッとしたりした時がチャンスです。
その相手を責める代わりに、少し立ち止まって自分自身にこう問いかけてみてください。
- 「あの人の、具体的に『どこ』が嫌だと感じているんだろう?」
- 「その嫌な部分は、実は自分が我慢していることではないかな?」
例えば、「わがままな人」にイライラするなら、あなたは普段「自分の意見を言わずに我慢している」のかもしれません。
相手はあなたのインナーチャイルドの叫びを映し出してくれている「鏡」です。
「あ、私は今、あの人を通して『もっと自由になりたい』と思っているんだな」と気づくだけで、感情の波は少し穏やかになります。
ステップ2:受け入れる(バランスを見る)
次のステップは、「症状のメリット(恩恵)を見つけること」です。
これはディマティーニの「バランスの法則」の視点ですね。
自分が嫌だと思っている症状や性格に対して、あえてこう問いかけてみてください。
- 「この症状(臆病さ、完璧主義など)があったおかげで、守られてきたことは何だろう?」
- 「もしこの症状がなかったら、どんな困ったことになっていただろう?」
例えば、「言いたいことが言えない(飲み込んでしまう)」という悩みがあったとします。
でも、そのおかげで「無用な争いを避けることができた」「協調性がある人だと評価された」というメリットも必ずあったはずです。
その症状は、無意味にあなたを苦しめていたわけではありません。
幼い頃のあなたが、その環境で生き延びるために身につけた、精一杯の「自分を守るための鎧(よろい)」だったんです。
「今まで私を守ってくれていたんだね」と認めてあげること。これが「受け入れる」ということです。
ステップ3:手放す・統合する
最後は、「手放しと統合」です。
ステップ2で、その症状が自分を守ってくれていたことに気づけたら、インナーチャイルドに対して感謝を伝えて、役割を終わらせてあげましょう。
イメージの中で、幼い頃の自分(インナーチャイルド)に話しかけるように、こう伝えてみてください。
- 「今まで守ってくれてありがとう。もう大人になったから大丈夫だよ」
- 「これからは、我慢せずに自分の気持ちを言っても安全だよ」
「ダメな自分を消し去る」のではなく、「役割を終えた鎧を脱ぐ」ようなイメージです。
これを繰り返すことで、過去の傷ついたインナーチャイルドは癒やされ、本来のあなた(大人のあなた)と統合されていきます。
すると不思議なことに、現実のパートナーシップや人間関係も、自然と穏やかなものへと変わっていくはずですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、インナーチャイルドの症状や、その裏にある心の仕組みについてお伝えしてきました。
- 恋愛や対人関係で同じ失敗を繰り返してしまう
- 特定のタイプの人に猛烈にイライラする
- 自分には価値がないと感じてしまう
もし、これらに当てはまるものがあったとしても、決して自分を責めないでくださいね。
今日一番お伝えしたかったことは、「症状はあなたを苦しめるものではなく、気づきのためのサイン」だということです。
ユング心理学の「投影」や、ディマティーニの「バランスの法則」でお話ししたように、目の前の現実は、あなたのインナーチャイルドが「そろそろ本来の自分に戻ろうよ」と送ってくれているメッセージです。
そのサインに気づき、自分を守ってくれていた鎧(症状)を感謝して手放すことができれば、僕たちの人生はもっと軽やかに、自由になっていきます。
自分の「見方」を変えて、自己肯定感を高めたいあなたへ
今回お話ししたような、「投影」や「バランスの法則」を使って物事の捉え方(見方)を変えていくと、自然と自己肯定感も育っていきます。
ただ、長年の思考のクセを一人で修正するのは、なかなか難しいこともありますよね。
そこで僕は現在、「見方の学校」というコミュニティを運営しています。
ここでは、心理学や法則を使って、自分を苦しめる思い込みを手放し、ありのままの自分を認める方法をお伝えしています。
もしあなたが、
- 「もっと深い心の仕組みを知りたい」
- 「インナーチャイルドを癒やして、自己肯定感を高めたい」
- 「同じパターンの失敗から卒業したい」
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次回も、あなたの心が少しでも軽くなるような情報をお届けしますので、楽しみにしていてくださいね。
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