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発達障害は仕事が続かない?!【ADHD/ASD】仕事選び・転職活動の注意点5選とポイントを解説!

こんにちは。
今回は発達障害の仕事選び・転職活動の注意点5選というテーマで解説をしていきます。

働く中で、こんなことってありませんか?

いかがでしょうか?
発達障害のある方の中には、就職後にうまくいかないことがあり、長続きしないという方や、自信を失ってしまって、長期間仕事から離れているという人も多いです。

ですが、実はこれは 仕事を選ぶ前の段階からうまくいってないことがある んですね。
そして、このままだと、これから先も転職が続いて、 生活が安定しなかったり、最悪の場合、うつ病など、2次障害を引き起こすこともあるかもしれません。

そこで今回は、発達障害の仕事選び・転職活動の注意点5選というテーマで解説をします。
この記事を読むと、うまくいかない原因と対策についてわかります。そして、あなたが長く、安定して働くきっかけになれば嬉しいなと思いますので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。

また、今回の記事の内容はこちらから動画で視聴することも可能です。
是非ご覧になってくださいね。

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発達障害の仕事選び・転職活動 注意点5選

発達障害の仕事選び・転職活動 注意点1:衝動的に仕事選びをしてしまう

1つ目は、 衝動的に仕事選びをしてしまう です。
これは、自己分析がうまくできていないという大きなくくりの1つ。

発達障害の中でも、ADHD(注意欠如多動性障害)の診断がある方で、特に多動性や衝動性が優勢の方の場合、 じっくりと自己分析をするのが苦手で、それよりも実際に行動して転職活動をして、結果採用となり、働き始めているという方が多い です。

自己分析は、ノートに自分のことを書き込んだり、フレームワークに取り組んだり、自分の今までの経験・体験を紙に洗い出すことが多いんじゃないかなと思います。
しかし、特に多動性が強い方の場合だと、時間をとって深く考えるのがまどろっこしい、なかなかじっくりと取り組むことができない方が多いと感じますね。

それよりも、実際に求人を調べて、気になるものがあれば応募して、面接を受けて話してしまった方が取り組みやすいのではないでしょうか?
結果として、採用はされるものの、自己分析ができていないので、ミスマッチが起きてしまうことに繋がっていると思います。

発達障害の仕事選び・転職活動 注意点2:何がどれくらいできるのか把握しづらい

2つ目は、 自分は何がどれぐらいできるのかというのを把握しづらい です。
これも自己分析がうまくできていないうちの1つです。

どちらかというと、 ASD(自閉症スペクトラム)の診断がある方に多い傾向 だと感じます。
ASDの方にはセルフモニタリングの苦手さや曖昧の苦手さがあります。
これによって、そもそも自分自身を見つめることが苦手だったり、自分がやっていることを「できる」と言っていいのか、「できない」と言うべきなのかがわからないといったことにつながってしまい、結果、自分ができることって、結局何なんだろう?というところに行き着いている方が多いと思いますね。

発達障害の仕事選び・転職活動 注意点3:セントラルコヒーレンスの苦手さ

3つ目は、 セントラルコーヒーレンスの苦手さ です。
セントラルコーヒーレンスが苦手だと、物事を抽象的に考えることが苦手ということにつながります。そして、これができないと自己分析っていうのは難しくなるんですね。

例えば、自分に向いている仕事を考えるヒントとして、何が好きかだったり、どんなことが嬉しいかを考えることは多いと思うんです。
そこで、自分が嬉しいこととして、

という嬉しいことや好きなことがあるとします。

そしてこれらの出来事を 抽象的に考えると、人を支えることや人をサポートすることが好きと言える と思います。
こういった考え方ができると、 例えば介護職であったり福祉に関する施設で働くのが向いているかもしれないと考えられる かもしれません。

しかしこの「抽象化して考えること」が、セントラルコーヒーレンスが苦手だとなかなか難しくなってしまい、その結果として「自分の棚卸し」はできるんだけど、結局自分は何が好きで何ができるのかがわからないことにつながってしまいます。

自己分析に関して3つのパターンというのを紹介しました。
残り2つの転職活動の注意点も紹介していきます。

発達障害の仕事選び・転職活動 注意点4:働いた後のイメージができない

4つ目は、 創造性が苦手なことから、働いた後の必要なスキルがイメージできない です。
これは ASDの診断がついている方の中で、創造性の苦手さがある方に起こりやすい と思います。

例えば、昔からコミュニケーションが苦手だから、あまり人と関わらないような仕事、コミュニケーションの必要性が少ない職場で働きたいと考えた結果、事務職がいいと考えている方が結構多い印象です。
しかし、事務職っていろいろな働き方があって、中にはパソコンを操作して1日中書類の作成や整理をしているという事務ももちろんあるんですが、場合によっては、

といったように、すごくコミュニケーションが求められる場合の事務職もあります。
なので、コミュニケーションが苦手でパソコンが得意だから事務職を選んだと就職をした場合でも、実際はコミュニケーションがとても求められて、結果苦手なことだらけになってしまいうまくいかないということが起こったりします。

発達障害の仕事選び・転職活動 注意点5:過剰適応してしまう

5つ目は、 過剰適用してしまう です。
過剰適応とはある環境や誰かからの期待に合うように、自分自身の行動や考え方を度を過ぎて変えてしまうという状態 を指します。
そしてこれは、 こだわりの特性から来たり、失敗体験の多さから自己肯定感が低くなり、これぐらいできなければいけないとなってしまっている方が多い印象 です。

例えば、「男だから」とか「大人だから」これぐらいの収入がなければいけないという考え方が自分の中にあって、それに見合うような条件の求人を中心に探してしまったり、または親からとても期待されていて、あなたなら普通に働ける、頑張ればできるという期待になんとか答えようとして、フルタイムや障害を隠した就職をしている方もいらっしゃいます。

ただ、過剰適応の結果の就職だと、どうしてもギャップが生じてしまって、長く働くのが難しいことにつながってしまうと思います。

いかがだったでしょうか。
当てはまるものはありましたか?

これから転職をする方にやってほしいこと3選

最後にこれから就活や転職活動をしていく方に、できれば行ってほしい対策について3つお伝えします。

発達障害全般の特性を理解する

1つ目は、 特性理解をする です。
発達障害はADHD・ASD・SLDの3種類がありますが、まずはすべての障害特性を一通り知った方がいいと思います。

なぜかというと、仮に診断がADHDだけだとした場合でも、ASDの特性も持ち合わせているという方はとても多いです。なので 発達障害全般の特性というのを理解し、その中から自分に当てはまる特性は何だろう?というのを見つけて、その特性に合わせた配慮依頼や苦手さが目立つような仕事は選ばないという選択ができるといい と思います。

特性については、このブログの他の記事でも紹介しているので、ぜひ合わせてご覧になってください。

毎日少しずつ自己分析をする

2つ目は、 毎日少しだけ自己分析をする です。
自己分析というのは働いている人でもやった方がいいと思いますし、終わりがないもの でもあると個人的には思います。
なぜかというと、生活すること・体験することによって、 考え方や価値観は少しずつ変化する ことがあるからです。
また先ほど紹介した衝動性がある方の場合は、長い時間をかけてじっくりと取り組むというよりも、少しの時間を何度も取り組むという方が実行しやすいと思います。

なので、1日5分や10分といった時間でもいいので、

  • 自分は何がしたいんだろう?
  • 5年後・10年後どうなっていたいだろう?
  • 好きなことをやっていいなら、どんなことをしたいだろう?

といったように、自分自身に問いかけて、この先どうなっていきたいのか、何が得意なのかというものが見つけられるといいと思います。

また、できることについても、毎日書き出す中で、何度も出てくるできることがあれば、それが得意なんだと認識しやすくなることにもつながるでしょう。

自己肯定感を高める

3つ目は、 自己肯定感を高める です。
働くことに自己肯定感なんて関係ないだろと思うかもしれないんですが、とても関係があります。
なぜかというと、自己肯定感が低いと、

  • 自分にはこの程度しかできない
  • 自分の給与なんて、こんなもんだろう

といったように考えてしまい、自分を値下げした状態で就職活動をしてしまうんですね。
これによって、あまり良くない労働環境でも、

この程度しかできないから、しょうがない

と思いながら働くことになってしまったり、本当はやりたいことがあるんだけど、そのために一歩踏み出すのが怖いということにもつながってしまいます。

自己肯定感については今後このブログで解説していきたいなと思ってますので、公開を楽しみにお待ちください。

まとめ

今回は発達障害の仕事選び転職活動の注意点5選というテーマでお話をしていきました。

ちなみに、記事の中で紹介したネットゲームで支援職を中心に選んでしまうっていうのは、僕が実際にやっていたことなんですよね。
なんだかわからないけど人を回復させたり、防御力を高めたり、復活させたりするみたいな役割をすることが多くて。

でもこういうカウンセリングをするとか相談に乗るっていう仕事はすごくやりがいがあって、そういったところともつながっているんじゃないかなと今では思ったりします。

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