こんにちは、おとうふです。
前回の記事に、このようなコメントをいただきました。
私も受動攻撃をする側に なっていたかもしれません。心に余裕がないんですよね。境界線を割って助けて欲しい、 自分を良い方向に導いて欲しい という希望が強いです。いっそのこと支配して 操ってくれても構わない という危険な考えに入ることもあります。そういう場合の対処法も教えていただきたいです。
このコメント、僕も「めちゃくちゃ分かる」という経験があります。
普段は自分が傷つかないように、「できる自分」「やれる自分」「しっかりしている自分」みたいなものを周りの人に見せられるように頑張るんですけど、 「この人には心を開いても大丈夫そうだな」「この人には頼っても大丈夫そうだな」という人が現れると、もう心を開きすぎてしまって、逆に甘えてしまったり、「もうあなたの言うこと何でも聞きます」みたいな思考状態で服従してしまったりすることが、僕にもありました。
この記事を読んでくださっているあなたはいかがでしょうか。
ちなみに、こういう頼れる人や甘えさせてくれる人って、結果的に自分が甘えすぎたり頼り過ぎたりしてしまって、いつの間にか離れていってしまい、距離を取ることになっちゃったりしますよね。
そして、僕の記事を読んでいただいたり、他のコンテンツで勉強してインプットしているあなたなら分かるかもしれないんですけど、そういった服従関係だったり依存するような関係というのが、いい未来に繋がらないということは、もう分かっていると思うんですよね。
じゃあどうしたらいいのか。
今回の記事では、「自己肯定感を高めて自立するために、傷つきながらも大人になろう」というテーマで、あなたへの応援メッセージのような形でお伝えできればと思います。
こういった自分自身の状態からどうやって自立していけばいいか、結論から言いますと、大切なことは以下の三つです。
- 一つ目は、まず自分自身を知ること
- 二つ目は、僕たちは「安全地帯」を求めているということを自覚すること
- そして最後に、傷つきながら大人になろうということ
今回の記事では、この三つのことについてお伝えさせていただきます。
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1. 自分自身を知ること
それでは早速一つ目の「自分自身を知ること」について話していきます。
前回の記事で、自己肯定感が低い人がついやってしまいがちな「受動的攻撃」というものについて紹介させていただきましたが、何度も言うように、僕もついやってしまうことがありますし、この記事を読んでいるあなたもやってしまうことがあるんじゃないかなと思います。
そして冒頭でも話したように、助けてくれる人や頼りになる人のような存在が見つかった時に、ついつい自分を開示し過ぎてしまったり、その開示がさらに度を超えて「もうあなたしか頼れる人はいない」となったり、「私のことをどうか正しい方へ導いてください」みたいに服従する姿勢を示してしまったり。そういったこともあるんじゃないかなと思います。
ここで大事なことが「自分を知ること」と言ったんですけど、自分の何について知るかというと、「そのままの自分でいたいのか、それとも変わっていきたいのか」ということです。
どうですかね。これを聞かれると、ドキッとするんじゃないかなと思うんですけど、もう一回聞きますね。
そのままのあなたでいたいですか?
それとも、人に依存しないで、人に服従しないで、自分で自分のことを決めていける自分になりたいですか?
こうやって言葉で言うと、「私は自立していきたいです」みたいに思うかもしれないんですけど、僕はこれって実は怖いことだと思うんですよ。
なんでかって言うと、誰かに依存して助けてもらえるとか、この先自分はどうしていけばいいのかというのを示してもらえることって、すごく楽なことだと思うんですね。
もう何だったら、「明日からこれを勉強すれば、あなたは間違いなく幸せになりますよ」みたいな魔法の杖があったら、迷わないで生活することができるじゃないですか。
でも、自分のことを自分で決めていくって、自分に責任があることだと思うんですね。
仕事を何をすればいいか、困った時の人間関係をどうすればいいか、家はどこに住めばいいのか、お金はどれぐらい貯めればいいのかとか。
そういったあらゆることを誰かに決めてもらって、「それを間違いなくやっていれば絶対に幸せになれますよ」と言われたら、それほど人生が楽に決めていけることはないと思うんです。
だからこそ僕たちは、占いというものを使ってみたり、人によっては宗教だったりお守りだったり神頼みだったり、そういったもので「未来の確約」みたいなものが欲しいんじゃないかなと思うんですよ。
そして繰り返しになりますが、自分のことを決めていくって、自分に責任があるということじゃないですか。
仕事を選んで万一、失敗したとしても、それってその仕事を選んだ自分の責任だし、人間関係で困った時にどういう対応をすればいいかというのも、自分で選んだら、良い結果であっても悪い結果であっても、その責任は自分になるわけですよね。
だから、自分のことを自分で決めるって、すごく怖いことなんじゃないかなと僕は思います。
そういう怖さみたいなものが根底にあるから、僕たちはつい誰かに甘えたり、依存的に頼ったり、占いや宗教みたいな心のよりどころを探したり、誰かの言うことを盲信的に信じてしまったりするんじゃないかなと思います。
これが子供の頃だったら、こんなことしなくて良かったんですよ。
もちろん色んな家庭があって、色んな育て方があったんじゃないかなと思うんですけど、少なくとも僕は、幼少期は親の意見には従わなければいけない、みたいなのが結構強い家庭で育ったんですね。
でもこれって逆に言えば、それに従ってさえいれば、住む家も食事も与えられたし、親がヒステリックになって精神的に自分が傷つくみたいなことが起きずに済んだんですよ。
つまり子供の頃は、親という絶対的な存在に服従することで生活が約束されていたという、「服従による未来の確約」みたいなものがあったと思うんですね。
しかし、大人になった今はそうじゃない。
自分で仕事をして、帰宅後は家事をしたりしながらも過ごしている。そしてふと暇な時間ができた時に、「あれ?今の自分って幸せとは言えないよな?でも何をすれば幸せになれるんだろう?」みたいな状態になってしまうと思うんですね。
そしてこうした時に、僕たちの潜在意識は、この幼少期の頃の「親に服従していれば生活が確約される」という記憶を、現実に投影してしまうんじゃないかなと思うんですよ。
つまり、好きか嫌いかは別として、自分のことをコントロールしてくれる人が現れたり、「この人の言うことを聞いていれば間違いなさそう」みたいな盲信的に服従できそうな人を見つけて、自ら服従してしまう、みたいなことが起こってしまうんじゃないかなと思います。
なので、僕はこの記事で結構好き勝手に書いていますけど、どうか僕のことは盲信的に信じないでくださいね。
僕が願っているのは、あなたがあなたのことを信じられるようになって欲しいなと思っています。
さて、ここまで聞いていただいていかがですかね。
それでも自己肯定感を高めて、自分で自分のことを決められるようになっていきたいですか?
自分自身で幸せというのを思い描いて、そこに自己責任がありながらも進んでいきたいですか?
こんな風に言ったらちょっと重い人みたいに思われちゃうでしょうか(笑)
もしあなたが今すぐ100%は無理でも、「5%ぐらいは変わっていきたいな」みたいな、そんな気持ちがありましたら、この後の記事も引き続きお付き合いいただければと思います。
2. 僕たちは「安全地帯」を求めていると自覚する
自己肯定感を高めて自立するために、二つ目は、僕たちは「安全地帯を求めている」ということを自覚していきたいんですけど、この項目については先ほどの「自分を知る」ということの延長の話でもあるので、さらにあなたが自己理解をするために聞いていただければなと思います。
こういったことってないですかね?
- 匿名性の高いSNSだったら、すごく攻撃的な自分を出せる
- 本当に心許せる一部の人にだけは、自分が感じている思いを伝えられる
逆に言うと、
- 「私はこう思ってます」という具体的な主張を、現実世界の中でするのが苦手
- 心の許せる度合いが様々な人たちがいる状況だったら、自己主張をすることができない
みたいなことがあったりすると思うんです。
受動的攻撃という自己表現をしてしまうのも、つまり同じようなことが起きていると思うんですよね。
どういうことかというと、僕たちは「絶対に自分が傷つかない安全地帯」だったら、自分の思っていることを自由に言える、なんです。
逆に言うと、ちょっとでも傷つきそうだったら言えなくなっちゃったり、ちょっとでも傷つきそうだったら諦めちゃう、みたいなことが発生しちゃうんですよね。
結局のところ、自己肯定感が低いうちの僕たちは、本当に傷つきたくないんです。
なぜかというと、ちょっとでも傷つくと、その後自分で自分をさらに傷つけてしまったり、本当にちょっとしかない自己肯定感というものが消え去ってしまいそうで怖いんですよね。
だからこそ傷つきたくない。つまり、安心で安全で、「この安全地帯なら絶対大丈夫」みたいなものを求めちゃっていると思うんです。
だからこそ、先ほどの話に戻りますが、僕たちは安全を求めているからこそ、傷つくのを避けてしまっているからこそ、
「この人の言うことを聞いていれば、とりあえずは大丈夫」みたいな人を探して見つけてしまったり、
自分のことをコントロールしてくれる人に(好きか嫌いかは別として)出会ってしまったり、
あるいは、自分で自分がするべきことは何かという選択を、自分で選択するのを避けてしまったりする、というのが起きてしまっているんじゃないでしょうか。
3. 傷つきながら大人になろう
だからこそ大事なことが何かというと、最後にあなたにお伝えしたい「傷つきながら大人になろう」ということなんです。
なんで傷つく必要があるのかというと、同じような出来事が起きたとしても、回数を重ねるごとに、受けるダメージと回復速度って変わっていくと思うんですね。
僕の娘っていま六歳なんですよ。で、僕の娘もYouTube大好きでして、朝起きてご飯食べ終わったらすぐにYouTubeを見るんです。
それで「幼稚園の行く準備してね」って言うんですけど、幼稚園の準備を少しずつしながらも、だらだらYouTubeを見ちゃってるんですね。
そして僕がいい加減に「トイレ行った?」「そろそろ真面目に準備して」とか言うと、娘はもう「わあ〜〜〜〜〜〜😭」みたいに泣いたり、逆にめちゃくちゃ不機嫌になって僕のこと睨んできたりとか、そういうことが発生するんですよ。
でもこれって、六歳の子供だからそうなるじゃないですか。
この記事を読んでくれているあなたは、さすがに六歳じゃない、いい年齢の方だと思うんですけど、僕があなたに向かって「そろそろ会社へ行く準備してね」とか「そろそろ出かけるから準備してね」とか言ったとしても、多分泣かないですよね?(まあ、泣かれちゃったらちょっと困るんですけど…)
これってつまり、「やりたいことがあるけど、それを一旦置いといて、やるべきことをやる」ということに対するダメージが減っている、ということだと思うんですよ。
僕たちは先ほど言ったように、できるだけ傷つきたくない、安全地帯を求めているんですね。
だからこそ、傷つく経験自体が少ないんですよ。
さらには、自分が傷つきたくないからこそ、相手も傷つけたくない。
なぜかというと、相手を何か傷つけてしまって、もし反論されたり否定されたりしたら、自分が傷ついてしまうからです。だからこそ、相手を傷つけないようにしてきてしまっていると思うんですね。
でも、あなたには思い出して欲しいんです。
僕たちは傷つけば傷つくほど、その傷や痛みに慣れていくということなんです。
僕の息子は今0歳で、生まれたばっかりの赤ちゃんなんですけど、まあこれから捕まり立ちをするようになって、よちよち歩き始めていくと思うんですね。そして、そういう風になると、ちょっと転んだりすると思うんですよ。
そして間違いなく、転んだら大泣きすると思うんですね。
で、その都度、僕だったり僕の奥さんだったりがサポートする役として存在して、「どうしたの?大丈夫?痛かったね」みたいに寄り添うと思うんですよ。
大人になった今だったら、ちょっと転んで擦りむいたくらいだったら泣かないと思うんですね。
それはつまり、何度も繰り返して言うんですけど、あなたが既に何度も転んできて、何度も擦りむいたことがあって、だからこそ慣れているから、ちょっとのことじゃ泣かない、ということだと思うんです。
そしてそれって、全く同じなんです。
あなたは傷つけば傷つくほど、痛みを味わえば味わうほど、その辛さは減っていくんです。
そうやって傷つきながら、僕たちってちょっとずつ、ちょっとずつ、大人になっていくんですね。
あなたが傷つきたくなくて、避けていることって何かありますか?
あなたがつい安全地帯を求めてしまって、自分を表現しないままにしていることって何かありますか?
いきなり大怪我するような大失敗みたいなことはしないで欲しいんですけど、ただ、少しずつでいいから、それにチャレンジしてみてください。そして、ちょっとずつ擦り傷を作っていってください。
そうやってチャレンジすることで、自己肯定感が高まっていきます。
そうやって傷つくからこそ、大人になっていきます。
僕もなんか今日は偉そうに話してますけど、まだまだ、まだまだです。
僕もつい受動的攻撃とか、安全地帯を求めちゃうこととかあります。
だからこそ、あなたも僕と一緒にですね、ちょっとずつ傷つきながらも大人になっていけたらなと思います。
はい、いかがでしょうか。
今回は「自己肯定感を高めて自立するために、傷つきながらも大人になろう」というテーマで解説をしてきました。
何かあなたの見方が変わって、心の成長に繋がるヒントになれば嬉しいなと思います。
またですね、僕のメールマガジンでは「自己肯定感を高める9日間のメールレッスン」というのを無料の限定コンテンツとして公開していますので、もし今日の内容を聞いていただいて「自分ももしかしたら自己肯定感が課題だったかも」みたいな気づきがありましたら、是非、概要欄から登録して取り組んでみていただけたらなと思います。
またですね、今日の内容が少しでも「いいな」とか「役に立ったな」と思っていただけましたら、是非、いいねなどで応援していただけますと、記事が拡散されるきっかけになりますので、お願いできればなと思います。
あなたが「ちょっと避けていたけど、傷つきそうだけど、チャレンジした方がいいかも」と思ったことも、コメント欄で教えていただければと思います。
応援しています!
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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