こんにちは。
心理カウンセラーのおとうふです。
この記事を読んでいるあなたは、今こんなことで戸惑っていませんか?
- 「普段は平気なのに、本心を話そうとすると急に涙が出てくる」
- 「リラックスしている時など、ふとした、なんでもない時に涙が自然と出てくる」
- 「インナーチャイルドのワーク中に、涙が止まらなくなってしまった」
「私、情緒不安定になっちゃったのかな…?」
「心が壊れてしまったんじゃないか?」
自分の感情がコントロールできなくなって、そう不安になってしまう気持ち、すごくよく分かります。
でも、安心してください。
それはあなたが壊れてしまったからではありません。
むしろ、心が正常な状態に戻ろうとしている「浄化(じょうか)」のサインなんです。
そこで今回は、なぜ涙が止まらなくなるのか、その心の仕組みについて、3つの視点から解説していきます。
記事を読むことで、その涙の意味を理解して、安心して心のデトックスができるようになるはずです。
ぜひ、ハンカチを用意してリラックスして読んでみてくださいね。
今回の記事の内容はこちらで動画解説もしています。
是非ご覧になってくださいね。
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Contents
涙が止まらないのは心が「壊れた」のではなく「緩んだ」証拠
「急に涙が出てきて止まらない…」
「私、情緒不安定になっちゃったのかな?」
そんな風に、自分の心のコントロールが効かなくなって、怖くなってしまうことがあるかもしれません。
でも、安心してくださいね。
結論から言うと、その涙はあなたが壊れてしまったから出るのではありません。
ずっと奥底にいたインナーチャイルドからの、「やっと気づいてくれたね」というメッセージなんです。
僕たちは大人になるにつれて、社会生活を送るために、無意識のうちに心に力を入れて生きています。
「泣いちゃダメだ」「強くならなきゃ」と、心を張り詰めさせて、感情に蓋をしているんですね。
その張り詰めていた糸が、本音を話そうとしたり、ふとリラックスした瞬間に、「もう我慢しなくていいんだ」という安心感によって緩むことがあります。
その時に、ダムが決壊したように溢れ出してくるのが、この涙の正体です。
つまり、涙が出るということは、心が壊れたのではなく、「緊張状態から解き放たれて、心が緩んだ(安心した)」という証拠なんですね。
心理学や整体の世界では、これを「好転反応(こうてんはんのう)」と呼ぶこともあります。
今まで「泣いてはいけない」「迷惑をかけてはいけない」と、歯を食いしばって頑張ってきた人ほど、この反動は大きく出ます。
止めどなく流れるその涙は、あなたがそれだけ長い間、一人で健気に頑張ってきたことの証明なんです。
はい、承知いたしました。
それでは、「本音を話す時」や「ふとした時」になぜ涙が出るのか、その心理的メカニズムを解説するパートを執筆します。
おとうふさんの専門性を活かし、読者が「なるほど、だからあのタイミングで涙が出たのか」と深く納得できるような内容に仕上げました。
なぜこのタイミングで?インナーチャイルドの影響で涙が溢れる3つのメカニズム
「どうして急に、今なんだろう?」
「別に悲しい話をしているわけじゃないのに…」
涙が出るタイミングって、自分でもコントロールできなくて不思議ですよね。
特に、「誰かに本音を話そうとした瞬間」や、逆に「家でぼーっとしているふとした瞬間」に涙が溢れてくることが多いです。
実はこれにも、心の明確な理由があります。
ここでは、僕が普段扱っている3つの心の法則を使って、その謎を解き明かしていきましょう。
1:【ユング心理学】本音=シャドウ(影)との再会
まず1つ目は、「本心を話そうとすると涙が出る」理由についてです。
これはユング心理学の視点で見ると、「シャドウ(影)との再会」と言えます。
ユング心理学では、私たちが社会で生きていくために「見せてはいけない」として隠している自分の側面のことを「シャドウ」と呼びます。
インナーチャイルドも、多くの場合このシャドウの中に押し込められています。
あなたが勇気を出して、
「本当は辛かったんだ」
「もっと甘えたかったんだ」
と本音を口にしたとき、それは単に言葉を発しただけではありません。
今まで心の暗闇に閉じ込めていたインナーチャイルド(シャドウ)を、日の当たる場所(意識の上)に出してあげたということなんです。
長年、暗い部屋で膝を抱えていた子供が、急にドアが開いて光を浴びたとき。
「やっと気づいてくれた」「やっとわかってくれた」と、体が震えますよね。
あの涙は、悲しいから出るのではなく、置き去りにしていた自分自身と再会できたことによる、魂の震え(共鳴)のようなものなんですよ。
2:【バランスの法則】ふとした瞬間の涙は「心のシーソー」
2つ目は、「ふとした、なんでもない時に涙が出る」理由についてです。
これはディマティーニの「バランスの法則」で説明してみますね。
この世界には、メリットがあれば必ずそれと同じ分だけのデメリットが存在しているというのがバランスの法則の真理です。
それに基づいて考えると、「緊張」があれば必ず同じ分だけの「弛緩(リラックス)」が起きて、バランス(中庸)を取ろうとする働きがあります。
まるでシーソーのようなものですね。
もし、あなたが何もない時に涙が出て止まらないとしたら、それは「過去に我慢した分の後払い」をしている状態かもしれません。
- 職場で気を張り詰めていた(過剰な緊張)
- 親の前で「いい子」を演じ続けてきた(過剰な緊張)
このように、無意識のうちにシーソーを「緊張」の方へ傾け続けていた分、ふと安心できる環境になった瞬間に、体はバランスを取り戻そうとして、涙を流すことによって「過剰な弛緩」を起こすのです。
理由のない涙は、「今までこれだけたくさん頑張ってきたんだね」という、体からの愛ある調整作用なんですね。
3.【自己受容】自分を守ろうとしていた「愛」に気づいた瞬間
3つ目は、「自己受容(じこじゅよう)」ができた時に流れる涙です。
これは、今まで自分が「ダメだ」「嫌いだ」と否定していた部分と、仲直り(和解)ができた瞬間に訪れます。
ワークをしていると、こんな風に気づく瞬間がありませんか?
- 「あんなに惨めだと思っていた過去の自分は、実は必死に私を守ろうとしてくれていたんだ」
- 「親に対して平気なフリをしていたけど、本当は辛かったんだ、嫌だったんだ」
例えば、「言いたいことが言えない自分」をずっと責めてきたけれど、実はその臆病さが「親から愛されるために、必死にいい子を演じて自分を守っていたんだ」と気づいた時。
「なんだ、弱かったんじゃなくて、必死に生きていただけだったんだ」
そうやって、自分の行動の裏にあった「健気な理由(自分を守ろうとする愛)」に気づけた時、自分を責める気持ちがスッと消えていきます。
すると、今まで自分の中で戦っていた「責める自分」と「責められる自分」の戦争が終わり、深い安堵感とともに涙が溢れてくるのです。
この涙は、悲しい涙ではありません。
「もう自分と戦わなくていいんだ」という、平和が訪れた合図(うれし涙)なんです。
インナーチャイルドの涙が止まらない時の正しい対処法3ステップ
涙が出る仕組みはわかりましたが、実際に止まらなくなってしまうと、日常生活や仕事への影響が心配で、焦ってしまうこともありますよね。
そんな時は、無理に止めようとするのではなく、次の3つのステップを試してみてください。
この順番で丁寧に向き合うことで、心はスムーズに落ち着きを取り戻していきます。
ステップ1:涙に「降参」する(コントロールを手放す)
最初のステップは、涙に「降参」する(コントロールを手放す)ことです。
誰かに本音を話していて泣いてしまった時、つい反射的に
「すみません、取り乱してしまって」
と謝ったり、恥ずかしくて必死にこらえようとしてしまいませんか?
でも、ここでは謝らなくて大丈夫です。
むしろ、「泣くのを我慢する」というコントロールを手放すことが、回復への一番の近道なんです。
涙が出始めたら、心の中でこうつぶやいてみてください。
- 「ああ、今は泣く時間なんだ」
- 「今はただ、流れに身を任せよう」
川の流れに逆らって泳ぐと疲れてしまいますが、力を抜いて浮いていれば、自然と安全な場所へ運ばれていきます。
それと同じで、「泣いてもいいよ」と自分に許可を出してあげる(降参する)と、不思議と涙のピークは早く過ぎ去ってくれるものです。
ステップ2:体の感覚(フェルトセンス)に意識を向ける
次のステップは、体の感覚(フェルトセンス)に意識を向けることです。
泣いている最中に、「どうしてこんなに悲しいんだろう?」「昔のあの出来事のせいかな?」と、頭で理由(原因)を探そうとするのは一旦ストップしましょう。
頭(思考)が動き出すと、心(感情)の消化が止まってしまうからです。
その代わりに、あなたの意識を「体」に向けてみてください。
- 喉の奥がギュッと詰まるような感覚
- 胸のあたりが熱くなる感覚
- お腹の奥が重たくなる感覚
今のあなたは、体のどこに反応が出ていますか?
その感覚を、良い悪いと判断せずに、「あ、今ここが熱くなっているな」とただ観察してあげてください。
これを心理学では「フェルトセンス」と呼びますが、体の感覚に寄り添うだけで、感情のエネルギーは体外へとスムーズに流れていきます。
ステップ3:インナーチャイルドを労う言葉がけ
最後は、インナーチャイルドを労う言葉がけです。
ステップ1と2を行って、少し気持ちが落ち着いてきたら、泣き終わった子供に接するように、優しく声をかけてあげましょう。
イメージの中で、幼い頃の自分(インナーチャイルド)に向かって、こんな言葉を伝えてみてください。
- 「今まで一人で抱えさせてごめんね」
- 「勇気を出して話してくれてありがとう」
- 「もう我慢しなくていいんだよ」
涙は、インナーチャイルドがあなたを信頼して見せてくれた「本音」です。
その本音をしっかりと受け止めてあげることで、あなたとインナーチャイルドの絆はより深まり、次に進むための自己肯定感が育っていきますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、インナーチャイルドのワーク中や、ふとした瞬間に「涙が止まらなくなる理由」についてお話ししてきました。
- 本心を話そうとすると涙が出る
- リラックスした時になぜか涙が溢れる
もし、またこのようなことがあっても、もう自分を「情緒不安定だ」なんて責めないでくださいね。
今日一番お伝えしたかったことは、「涙が出るのは、あなたが自分の心に嘘をつけなくなった(正直になれた)という成長の証」だということです。
今まで必死に「いい子」の仮面をつけて、自分の感情を抑え込んで守ってきたあなたが、勇気を出してその仮面を外そうとしている。
その涙は、古い自分から新しい自分へと生まれ変わるための、美しい「通過儀礼」のようなものです。
出し切ってしまえば、雨上がりの空のように心は晴れ渡ります。
その涙の先には、今までよりもっと軽やかで、ありのままの自分を愛せる未来が待っていますよ。
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とはいえ、一人で過去の傷と向き合っていると、
「感情の波に飲み込まれそうで怖い」
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